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牝馬
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めうま
ふりがな文庫
“
牝馬
(
めうま
)” の例文
竿立ちになって
躍
(
おど
)
り上った二頭の早馬は、なんと剛気なことにも、二頭共々々揃いに揃って、あやかに
悩
(
なや
)
ましい
牝馬
(
めうま
)
なのでした。
旗本退屈男:05 第五話 三河に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
ところがしばらくすると、またお
隣
(
となり
)
の
国
(
くに
)
の
殿様
(
とのさま
)
から、
信濃国
(
しなののくに
)
へお
使
(
つか
)
いが
手紙
(
てがみ
)
を
持
(
も
)
って
来
(
き
)
ました。
手紙
(
てがみ
)
といっしょに二
匹
(
ひき
)
の
牝馬
(
めうま
)
を
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
ました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
その日の乗馬
月輪
(
つきのわ
)
は、栗毛の
牝馬
(
めうま
)
であったという。後に、信長は愛馬二図の画を描かせて
屏風
(
びょうぶ
)
に作らせたが、その中にはこの一頭も描かれていた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また
百濟
(
くだら
)
の國王
照古王
(
しようこおう
)
が
牡馬
(
おうま
)
一疋・
牝馬
(
めうま
)
一疋をアチキシに付けて
貢
(
たてまつ
)
りました。このアチキシは
阿直
(
あち
)
の
史等
(
ふみひと
)
の祖先です。また大刀と大鏡とを貢りました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
こうしてイワンはよぼよぼの
牝馬
(
めうま
)
を一匹だけ残され、
以前
(
まえ
)
通り百姓をして両親を養って行きました。
イワンの馬鹿
(新字新仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
▼ もっと見る
とんちきな芸名までもらいやがって、歯のない
牝馬
(
めうま
)
のうえにのっかったと思うと、もうあれ、あのとおり、自分の足を、ひんまげてしまった。ざまあみろというんだ。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
浮きたる方こそ
樹末
(
こずえ
)
なれ、根の方は
木理
(
きのめ
)
つみて
自然
(
おのず
)
と重ければ下に沈むなりと答へけるに、天神はまた同じやうなる
牝馬
(
めうま
)
二匹を
指
(
ゆびさ
)
して、
那箇
(
いずれ
)
が母か那箇が子か、と詰り問ひぬ。
印度の古話
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
私の胸には種々な記憶が浮び
揚
(
あが
)
って来た。ファラリイスの
駒
(
こま
)
三十四頭、
牝馬
(
めうま
)
二百四十頭、
牡馬
(
おうま
)
まで合せて三百余頭の
馬匹
(
ばひつ
)
が列をつくって通過したのも、この原へ通う道だった。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ここにいえる騾は
牡驢
(
おのろ
)
と
牝馬
(
めうま
)
の
間子
(
あいのこ
)
、駃騠は牡馬と牝驢の間子で、いずれも只今騾(英語でミュール)で通用するが、詳細に英語を用うると、騾がミュールで、駃騠がヒンニーに当る。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
わしは勲章をもらった時に、そいつを見たがね、足の早い白い
牝馬
(
めうま
)
だったよ。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
虚無に向ひて突進する騎士の
牝馬
(
めうま
)
。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
また
国中
(
くにじゅう
)
の大さわぎになって、こんどこそうまく
当
(
あ
)
てて、
御褒美
(
ごほうび
)
にありつこうと
思
(
おも
)
う
者
(
もの
)
が、ぞろぞろ
殿様
(
とのさま
)
の
御殿
(
ごてん
)
へ、お
隣
(
となり
)
の
国
(
くに
)
から
来
(
き
)
た二
匹
(
ひき
)
の
牝馬
(
めうま
)
を
見
(
み
)
に出かけました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
御仮屋
(
おかりや
)
の前の
厩
(
うまや
)
には二百四十頭の
牝馬
(
めうま
)
が
繋
(
つな
)
いでありましたが、わけても殿下の
亜剌比亜
(
アラビア
)
産に
配
(
めあわ
)
せた三十四頭の牝馬と駒とは人目を引きました。この厩を四方から
取囲
(
とりま
)
いて、見物が人山を築く。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
仔馬
(
こうま
)
と
牝馬
(
めうま
)
を曳いて人ごみの真ん中を通って来たので、往来の人たちは市の両側へ避けたが、
頭巾
(
ずきん
)
のうえに
塗笠
(
ぬりがさ
)
をかぶって、眼もとばかり出して歩いて来た武家は、
避
(
よ
)
けることを知らなかった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして
灰
(
はい
)
の
縄
(
なわ
)
も、
玉
(
たま
)
に
糸
(
いと
)
を
通
(
とお
)
すことも、それから二
匹
(
ひき
)
の
牝馬
(
めうま
)
の
親子
(
おやこ
)
を
見分
(
みわ
)
けたことも、みんな
年寄
(
としより
)
の
智恵
(
ちえ
)
で
出来
(
でき
)
たことが
分
(
わ
)
かると、
殿様
(
とのさま
)
は
今更
(
いまさら
)
のように
感心
(
かんしん
)
なさいました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
牝馬
(
めうま
)
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“牝馬”の解説
牝馬(ひんば)とは、メスの馬の事である。オスの馬のことは牡馬(ぼば)という。
(出典:Wikipedia)
牝
漢検準1級
部首:⽜
6画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
“牝”で始まる語句
牝牛
牝
牝鶏
牝鹿
牝犬
牝牡
牝猫
牝豹
牝豚
牝羊