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無謀
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むぼう
ふりがな文庫
“
無謀
(
むぼう
)” の例文
左様な
愚挙
(
ぐきょ
)
に与するくらいなら、この席は立ってもよい。然し、城代としてはここは立てぬわしだ。同時に、断じて
無謀
(
むぼう
)
な籠城などは相成らぬ
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
少
(
すこ
)
し
無謀
(
むぼう
)
には
※
(
す
)
ぎはせぬかと
氣付
(
きづ
)
いたので、
寧
(
むし
)
ろ
此邊
(
このへん
)
に
一泊
(
いつぱく
)
せんと、
此事
(
このこと
)
を
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
に
語
(
かた
)
ると、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
仲々
(
なか/\
)
聽
(
き
)
かない
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
然
(
しか
)
るに今その敵に敵するは、
無益
(
むえき
)
なり、
無謀
(
むぼう
)
なり、国家の
損亡
(
そんもう
)
なりとて、
専
(
もっぱ
)
ら平和無事に
誘導
(
ゆうどう
)
したるその
士人
(
しじん
)
を
率
(
ひき
)
いて、
一朝
(
いっちょう
)
敵国
外患
(
がいかん
)
の至るに当り
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
鍛冶屋
(
かじや
)
の
主人
(
しゅじん
)
は、それは、あまりに
無謀
(
むぼう
)
なことだと
思
(
おも
)
ったが、すべて、
成功
(
せいこう
)
をするには、これほどの
冒険
(
ぼうけん
)
と
勇気
(
ゆうき
)
が、なければならぬとも
考
(
かんが
)
えられたのでした。
般若の面
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
僕がこんな
無謀
(
むぼう
)
に近いことを思いたったのを、諸君はあざ笑わないことと思う。ぺこぺこのお腹を
抱
(
かか
)
え、あの焼跡に立ってみれば、誰だって僕と同感になるだろう。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
「それは
無謀
(
むぼう
)
です。悪漢どもはおばさんが生きていることを知ったら、殺してしまいます」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
父親がその
無謀
(
むぼう
)
らしい望みを容易に許さなかったのも無理のないことであった。ポルカさえ満足に作れない
伜
(
せがれ
)
は、やはり
田舎
(
いなか
)
で、
親譲
(
おやゆず
)
りの肉屋と旅籠屋を経営していく方が無事らしく見えたのである。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
其樣
(
そのやう
)
な
事
(
こと
)
が
如何
(
どう
)
して
出來
(
でき
)
ませう。
然
(
さ
)
れば
百計
(
ひやくけい
)
盡
(
つき
)
た
塲合
(
ばあひ
)
には、たとへ
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
と
共
(
とも
)
に
永久
(
えいきゆう
)
に
此
(
この
)
孤島
(
はなれじま
)
に
朽果
(
くちは
)
つるとも、
無謀
(
むぼう
)
に
本島
(
ほんたう
)
を
出發
(
しゆつぱつ
)
する
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ません。
君
(
きみ
)
よ
左樣
(
さう
)
でせう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
私
(
わたし
)
たちは、ここへ
飛
(
と
)
んできたことが、
無謀
(
むぼう
)
であった。」と、
S
(
エス
)
がんがいいました。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こんな少女が恐竜島の探検についてくるなんて、なんという
無謀
(
むぼう
)
なことかと思った。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
だのに、なぜ、こんな
無謀
(
むぼう
)
をあえてしたろう? 白刃林立のなかへ、肉体をなげこめば、たちまち剣のさきに、メチャメチャに
刺
(
さ
)
されてしまうのは、あまりにも知れきった結果だのに。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そりゃ
無謀
(
むぼう
)
だ。みずから危険のふちにのぞむことは、
賛成
(
さんせい
)
できない」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
私
(
わたくし
)
はつく/″\と
考
(
かんが
)
へたが、
今度
(
こんど
)
といふ
今度
(
こんど
)
こそは、とても
免
(
のが
)
れぬ
天
(
てん
)
の
禍
(
わざはひ
)
であらう。
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
言
(
げん
)
の
如
(
ごと
)
く、
無謀
(
むぼう
)
に
本島
(
ほんたう
)
を
離
(
はな
)
るゝ
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ぬものとすれば、
他
(
ほか
)
に
何
(
なん
)
の
策
(
さく
)
も
無
(
な
)
い。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
わしの
苦衷
(
くちゅう
)
を語り、かつはまた、そちの信念を以て、いま信長公に弓を引くなどということが、いかに
無謀
(
むぼう
)
の
挙
(
きょ
)
に過ぎないか、また毛利家の強大な形容のみを見て、それに依存することの到底
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そんな
無謀
(
むぼう
)
なことをしてもしものことがあったらどうするか」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「まるで、山を舟で
越
(
こ
)
えようというのとおなじ
無謀
(
むぼう
)
な
沙汰
(
さた
)
だ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“無謀”の意味
《名詞》
無謀(むぼう)
結果などを深く考えずに物事を行うこと。むちゃ。
(出典:Wiktionary)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
謀
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
“無”で始まる語句
無
無暗
無頓着
無理
無垢
無花果
無事
無聊
無造作
無慙