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溶解
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ようかい
ふりがな文庫
“
溶解
(
ようかい
)” の例文
彼
(
かれ
)
は
眼前
(
がんぜん
)
に
氷
(
こほり
)
が
閉
(
と
)
ぢては
毎日
(
まいにち
)
暖
(
あたゝか
)
い
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
に
溶解
(
ようかい
)
されるのを
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
た。
彼
(
かれ
)
にはそれが
只
(
たゞ
)
さういふ
現象
(
げんしやう
)
としてのみ
眼
(
め
)
に
映
(
うつ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
うす
紅
(
くれない
)
というよりは、そのうす
紅
(
くれない
)
色が、いっそう
細
(
こま
)
かに
溶解
(
ようかい
)
して、ただうすら赤いにおいといったような
淡
(
あわ
)
あわしい花である。主人は、花に見とれてうつつなくながめいっている。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
歸
(
かへ
)
りがけに
玄關
(
げんくわん
)
脇
(
わき
)
の
藥局
(
やくきよく
)
で、
粉藥
(
こぐすり
)
の
儘
(
まゝ
)
含嗽劑
(
がんそうざい
)
を
受取
(
うけと
)
つて、それを百
倍
(
ばい
)
の
微温湯
(
びをんたう
)
に
溶解
(
ようかい
)
して、一
日
(
にち
)
十
數回
(
すうくわい
)
使用
(
しよう
)
すべき
注意
(
ちゆうい
)
を
受
(
う
)
けた
時
(
とき
)
、
宗助
(
そうすけ
)
は
會計
(
くわいけい
)
の
請求
(
せいきう
)
した
治療代
(
ちれうだい
)
の
案外
(
あんぐわい
)
廉
(
れん
)
なのを
喜
(
よろこ
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
例
(
たと
)
えば、
溶解
(
ようかい
)
せる
鉛
(
なまり
)
を
口
(
くち
)
に
入
(
い
)
るるとも、
少
(
すこ
)
しも
不思議
(
ふしぎ
)
には
思
(
おも
)
わぬであろう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
かくれたる物の芽に
沁
(
し
)
みたる無数の宝玉の
溶解
(
ようかい
)
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
凡
(
すべ
)
ての
植物
(
しよくぶつ
)
が
有
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
る
緑素
(
りよくそ
)
は
悉皆
(
みんな
)
空
(
そら
)
が
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
るのだ。
春
(
はる
)
になると
空
(
そら
)
はそれを
雨
(
あめ
)
に
溶解
(
ようかい
)
して
撒
(
ま
)
いてやるのだ。それだから
濕
(
うるほ
)
うた
枝
(
えだ
)
はどれでも
青
(
あを
)
く
彩
(
いろど
)
られねばならぬ
筈
(
はず
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
例
(
たと
)
へば、
溶解
(
ようかい
)
せる
鉛
(
なまり
)
を
口
(
くち
)
に
入
(
い
)
るゝとも、
少
(
すこ
)
しも
不思議
(
ふしぎ
)
には
思
(
おも
)
はぬであらう。が、
若
(
も
)
し
是
(
これ
)
が
他
(
た
)
の
所
(
ところ
)
に
於
(
おい
)
ては
如何
(
どう
)
であらうか、
公衆
(
こうしゆう
)
と、
新聞紙
(
しんぶんし
)
とは
必
(
かなら
)
ず
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
監獄
(
バステリヤ
)
は、とうに
寸斷
(
すんだん
)
にして
了
(
しま
)
つたであらう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“溶解”の解説
溶解(ようかい、en: dissolution)とは溶質と呼びあらわされる固体、液体または気体が溶媒(液体)中に分散して均一系を形成する現象。
その生成する液体の均一系は溶液と呼ばれる。溶解する場合の分散は単一分子であったり、分子の会合体であったりする。あるいは金属工学などでは金属の融解(英: melting)を溶解と呼ぶこともある。
(出典:Wikipedia)
溶
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
解
常用漢字
小5
部首:⾓
13画
“溶”で始まる語句
溶
溶岩
溶々
溶鉱炉
溶溶
溶化
溶巌
溶炉
溶暗
溶液