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波斯
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ペルシヤ
ふりがな文庫
“
波斯
(
ペルシヤ
)” の例文
それにしても、この
客間
(
サロン
)
の美しさは何うでしょう、
飾電灯
(
シャンデリア
)
や英国製の絨毯や、
波斯
(
ペルシヤ
)
の壁掛けの華やかさに驚いたわけではありません。
新奇談クラブ:07 第七夜 歓楽の夢魔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
既に
印度
(
いんど
)
を
掠
(
かす
)
めて、デリヒを取り、
波斯
(
ペルシヤ
)
を襲い、
土耳古
(
トルコ
)
を征し、心ひそかに
支那
(
しな
)
を
窺
(
うかが
)
い、四百余州を席巻して、
大元
(
たいげん
)
の遺業を復せんとするあり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
波斯
(
ペルシヤ
)
で亭主に
死別
(
しにわか
)
れた
許
(
ばか
)
しの、新しい
未亡人
(
ごけ
)
さんを訪ねると、
屹度
(
きつと
)
棚の上に大事さうに瓶が置いてあるのが目につく。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
やがて
實
(
みの
)
る
頃
(
ころ
)
よ。——
就中
(
なかんづく
)
、
南
(
みなみ
)
の
納戸
(
なんど
)
の
濡縁
(
ぬれえん
)
の
籬際
(
かきぎは
)
には、
見事
(
みごと
)
な
巴旦杏
(
はたんきやう
)
があつて、
大
(
おほ
)
きな
實
(
み
)
と
言
(
い
)
ひ、
色
(
いろ
)
といひ、
艷
(
えん
)
なる
波斯
(
ペルシヤ
)
の
女
(
をんな
)
の
爛熟
(
らんじゆく
)
した
裸身
(
らしん
)
の
如
(
ごと
)
くに
薫
(
かを
)
つて
生
(
な
)
つた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
又この詩集にはロマンチツクな気分が溢れて居る。それは氏の気質を表はした特異なロマンチツクで、たとへばゴブラン織か、
波斯
(
ペルシヤ
)
の厚い壁掛でも見る様な感じであつた。
明治詩壇の回顧
(新字旧仮名)
/
三木露風
(著)
▼ もっと見る
若しあの絹のやうに光る深紅色が余り傷んでゐなかつたら、君あれを記念に取つて置いてくれ給へ。あの冷やかな、鈍い色と、品の好い
波斯
(
ペルシヤ
)
の模様とを君は好いてゐたのだから。
不可説
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
表面上
波斯
(
ペルシヤ
)
の古代宗教思想の継承でゞもあつたかの如く見えてゐるにも拘らず、内実はそれよりも、ずつと余計に、仏教思想と深い縁類関係を有つて居ることを知らなければならぬ。
ニイチエ雑観:超人の如く潔き没落を憧憬するニイチエの日本精神に就て
(新字旧仮名)
/
生田長江
(著)
印度
(
インド
)
人と一口に云つてもヒンヅ、タメル、マホメダン、
波斯
(
ペルシヤ
)
人、
錫崙
(
セイロン
)
土人
其他
(
そのた
)
種種
(
いろいろ
)
に
分
(
わか
)
れて居る。彼等の間で富んだ者と云へば
直
(
すぐ
)
に一億円以上の財産を
有
(
も
)
つた者を意味する程富豪が多い。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
吐谷渾かつて
波斯
(
ペルシヤ
)
馬を得、放ちて海に入れ、因って驄駒を生み、能く日に千里を行く、世に伝う青海驄はこれなり〉、『隋書』
煬帝
(
ようだい
)
紀、〈大業五年、馬牧を青海渚中に置き、以て竜種を求め
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
いろいろの
波斯
(
ペルシヤ
)
のきれを切りはめて丘に掛けたる初夏の畑
註釈与謝野寛全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
朱の
斑
(
ふ
)
なまめく
褐
(
くり
)
と
黄
(
き
)
の
波斯
(
ペルシヤ
)
模様の美くしさ
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
乃
(
すなわ
)
ち
使
(
つかい
)
を発して兵を徴し、百八十万を得、
将
(
まさ
)
に発せんとしたりと。西暦千三百九十八年は、タメルラン西部
波斯
(
ペルシヤ
)
を征したりしが、
其
(
その
)
冬
(
ふゆ
)
明の太祖及び
埃及
(
エジプト
)
王の死を知りたりと
也
(
なり
)
。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
少し大袈裟に言つたら十二頭の
駱駝
(
らくだ
)
の背に積み分けてもいゝ程
嵩高
(
かさだか
)
な書物で、福田博士は
波斯
(
ペルシヤ
)
王ゼミイルの御殿へ、人間の歴史を献上に出かけてゆく学者の一
人
(
にん
)
ではあるまいかと思つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
波斯
(
ペルシヤ
)
の布の花模様
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
波斯
(
ペルシヤ
)
の
絨氈
(
じゆたん
)
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
生れて
跛
(
ひ
)
なりしかば、
悪
(
にく
)
む者チムールレンク(Timurlenk)と呼ぶ。レンクは
跛
(
ひ
)
の義の
波斯
(
ペルシヤ
)
語なり。タメルランの称これによって起る。人となり
雄毅
(
ゆうき
)
、兵を用い
政
(
まつりごと
)
を
為
(
な
)
すを
善
(
よ
)
くす。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
むかし
韃靼
(
だつたん
)
人と
波斯
(
ペルシヤ
)
人とが幾年もにわたつて大戦争をしたことがあつた。
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“波斯”の意味
《固有名詞》
波斯(ハシ、ハルシャ、ペルシャ)
ペルシア。
(出典:Wiktionary)
“波斯(ペルシア)”の解説
ペルシア、ペルシャ(el: Περσία)は、現在のイランを表すヨーロッパ側の古名である。漢名は波斯(はし)・波斯国(はしこく)。波斯と書いてペルシャ、ペルシヤと読ませることもある。イランの主要民族・主要言語の名称でもある。
(出典:Wikipedia)
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
斯
漢検準1級
部首:⽄
12画
“波斯”で始まる語句
波斯人
波斯匿
波斯匿王
波斯文字
波斯紀行
波斯猫
波斯産
波斯縁
波斯辺
波斯青