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時折
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ときおり
ふりがな文庫
“
時折
(
ときおり
)” の例文
マンチュアに
蟄
(
ちっ
)
してござれ、
忠實
(
まめやか
)
な
僕
(
をとこ
)
を
求
(
もと
)
め、
時折
(
ときおり
)
、
其
(
その
)
男
(
をとこ
)
して
此方
(
こなた
)
の
吉左右
(
きッさう
)
を
知
(
し
)
らせう。さ、
手
(
て
)
を。もう
晩
(
おそ
)
い。さらばぢゃ、
機嫌
(
きげん
)
よう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ほとんど半身、
外科
(
げか
)
の手当に
繃帯
(
ほうたい
)
されている病人は、夏の夜の寝苦しさと、傷の激痛に
呻
(
うめ
)
きを太く、
時折
(
ときおり
)
白い床の上に
現
(
うつつ
)
の身をもがいていた。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ほんの
時折
(
ときおり
)
着る式服なればこそ、服痛などとしゃれて逃げてもおられたのだが、それですら今はあらゆる便法が開かれて、事実は決して統一の効果が
挙
(
あ
)
がっていない。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
私
(
わたくし
)
は
時折
(
ときおり
)
種々
(
いろいろ
)
なことを
妄想
(
もうぞう
)
しますが、
往々
(
おうおう
)
幻想
(
まぼろし
)
を
見
(
み
)
るのです、
或人
(
あるひと
)
が
来
(
き
)
たり、また
人
(
ひと
)
の
声
(
こえ
)
を
聞
(
き
)
いたり、
音楽
(
おんがく
)
が
聞
(
きこ
)
えたり、また
林
(
はやし
)
や、
海岸
(
かいがん
)
を
散歩
(
さんぽ
)
しているように
思
(
おも
)
われる
時
(
とき
)
もあります。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これを
栽植
(
さいしょく
)
したものが
時折
(
ときおり
)
神社の庭などにあるのだが、そんな場合、多少実が大きく、小さいコウジの実ぐらいになっているものもあれど、食用果実としてはなんら
一顧
(
いっこ
)
の価値だもないものである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
▼ もっと見る
時折
(
ときおり
)
のこの物おもひ
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
彼
(
かれ
)
の
発狂者
(
はっきょうしゃ
)
らしい
所
(
ところ
)
は、
始終
(
しじゅう
)
気
(
き
)
の
張
(
は
)
った
様子
(
ようす
)
と、
変
(
へん
)
な
眼付
(
めつき
)
とをするの
外
(
ほか
)
に、
時折
(
ときおり
)
、
晩
(
ばん
)
になると、
着
(
き
)
ている
病院服
(
びょういんふく
)
の
前
(
まえ
)
を
神経的
(
しんけいてき
)
に
掻合
(
かきあ
)
わせると
思
(
おも
)
うと、
歯
(
は
)
の
根
(
ね
)
も
合
(
あ
)
わぬまでに
全身
(
ぜんしん
)
を
顫
(
ふる
)
わし
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
声音
(
こわね
)
は物やわらかだが顔の怖い吉田忠左衛門、黙ったきりの
間
(
はざま
)
喜兵衛、
時折
(
ときおり
)
、和歌などを
詠
(
よ
)
んでしめす小野寺十内、それから間瀬久太夫や原惣右衛門などもそこにいて、これは時々、冗談を云う。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
倹約ということを強いられるような時代でなくとも、やはり農家では種々なる食料を取合せて、ふだんの簡単な食事に当てていたのである。それ故に
節日
(
せちび
)
時折
(
ときおり
)
は興奮であり、また大きな期待であった。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
“時”で始まる語句
時
時分
時雨
時間
時鳥
時々
時計
時刻
時代
時節