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敷
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じき
ふりがな文庫
“
敷
(
じき
)” の例文
門野
(
かどの
)
は
詰
(
つま
)
らなくなつたから、自分の玄関
傍
(
わき
)
の三畳
敷
(
じき
)
へ引き取つた。障
子
(
じ
)
を
開
(
あ
)
けて這入らうとすると、又縁側へ呼び
返
(
かへ
)
された。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
とぶっきらぼうの私も雪江さんだけには言いつけぬお世辞も
不覚
(
つい
)
出て、机の上の毛糸のランプ
敷
(
じき
)
へ
窃
(
そっ
)
とランプを載せると
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
私
(
わたくし
)
は
急
(
いそ
)
いで
巌
(
いわ
)
から
降
(
お
)
りてそこへ
行
(
い
)
って
見
(
み
)
ると、
案
(
あん
)
に
違
(
たが
)
わず
巌山
(
いわやま
)
の
底
(
そこ
)
に八
畳
(
じょう
)
敷
(
じき
)
ほどの
洞窟
(
どうくつ
)
が
天然
(
てんねん
)
自然
(
しぜん
)
に
出来
(
でき
)
て
居
(
お
)
り、そして
其所
(
そこ
)
には
御神体
(
ごしんたい
)
をはじめ
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
殊更
(
ことさら
)
岸に立って渡船を待つ心は、丁度表通に立派なアスファルト
敷
(
じき
)
の道路あるにかかわらず、好んで横町や路地の
間道
(
かんどう
)
を抜けて見る面白さとやや似たものであろう。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
やはり、
甲館
(
こうかん
)
の
濠
(
ほり
)
のうちで、
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
七
殿
(
でん
)
のうちの
桜雲台
(
おううんだい
)
千
畳
(
じょう
)
敷
(
じき
)
の
広間
(
ひろま
)
の東につづいて
建
(
た
)
ってある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
だだ広い其の母屋の
中
(
うち
)
の広座敷の、古畳の寄せ集め
敷
(
じき
)
、隙間もあれば
凸凹
(
たかひく
)
もあり、下手の板戸は立附が悪くなって二寸も裾があき、頭があき、上手の
襖
(
ふすま
)
は引手が
脱
(
ぬ
)
けて
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
次の日六兵衛は、生まれてから一度も手を通したことのない
礼服
(
れいふく
)
をきせられ、お城に
参上
(
さんじょう
)
しました。百
畳
(
じょう
)
敷
(
じき
)
もある大広間には、たくさんの
家来
(
けらい
)
がきら星のようにずらりと
居流
(
いなが
)
れています。
とんまの六兵衛
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
おやと、燕作がびっくりしている
間
(
ま
)
に、さらに、二
畳
(
じょう
)
敷
(
じき
)
ほどな
床板
(
ゆかいた
)
をはねあげると、
縁
(
えん
)
の下は四角な井戸のように掘り下げられてあった。顔をだすと、つめたい風がふきあげてくる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自由に車を通ずるに
係
(
かゝは
)
らず、
殊更
(
ことさら
)
岸に立つて
渡船
(
わたしぶね
)
を待つ心は、
丁度
(
ちやうど
)
表通
(
おもてどほり
)
に立派なアスフワルト
敷
(
じき
)
の道路あるに
係
(
かゝは
)
らず、好んで横町や路地の
間道
(
かんだう
)
を抜けて見る面白さと
稍
(
やゝ
)
似たものであらう。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
災後、新に開かれたセメント
敷
(
じき
)
の
大道
(
だいどう
)
は、黒亀橋から
冬木町
(
ふゆきちょう
)
を貫き、仙台堀に沿うて走る
福砂通
(
ふくさどおり
)
と称するもの。また清洲橋から東に向い、小名木川と並行して中川を渡る
清砂通
(
きよさどおり
)
と称するもの。
深川の散歩
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「
方々
(
かたがた
)
、方々、
曲者
(
くせもの
)
はこの
部屋
(
へや
)
でござる。千
畳
(
じょう
)
敷
(
じき
)
を取りまきめされい!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“敷”の意味
《名詞》
(しき)物の下に敷くもの。
(しき)船の底の部分の材料。かわら。
(しき)敷金・敷き布団などの略。
(しき)秋や冬の頃、夜の海で魚群が白くなって見える現象。
(出典:Wiktionary)
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
“敷”を含む語句
六ヶ敷
風呂敷包
敷布
忌々敷
折敷
宜敷
敷物
畳敷
委敷
桟敷
座敷
棧敷
間敷
上敷
屋敷
敷衍
座敷牢
下座敷
敷詰
大風呂敷
...