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さいし
ふりがな文庫
“
才子
(
さいし
)” の例文
この
人
(
ひと
)
は
傑
(
すぐ
)
れた
才子
(
さいし
)
でありましたが
形恰好
(
なりかつこう
)
が
少
(
すこ
)
し
變
(
へん
)
で、
丈
(
せい
)
は
高
(
たか
)
く
肩
(
かた
)
が
突
(
つ
)
き
出
(
で
)
て、
見苦
(
みぐる
)
しかつたので、
人々
(
ひと/″\
)
が
笑
(
わら
)
つてゐました。
今昔物語:21 大江匡衡が歌をよむ話
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
その遺子宗虎丸が親の敵を討つといふ筋。
大切
(
おほぎり
)
は『
花競
(
はなくらべ
)
八
才子
(
さいし
)
』五人男に三人多いのが、
銘々
(
めい/\
)
自作のツラネで文学上の気焔を
吐
(
は
)
かうといふ趣向。
硯友社と文士劇
(新字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
飯粒
(
めしつぶ
)
に
釣
(
つ
)
らるゝ
鮒男
(
ふなをとこ
)
がヤレ
才子
(
さいし
)
ぢや
怜悧者
(
りこうもの
)
ぢやと
褒
(
ほ
)
めそやされ、
偶
(
たま
)
さか
活
(
い
)
きた
精神
(
せいしん
)
を
有
(
も
)
つ
者
(
もの
)
あれば
却
(
かへつ
)
て
木偶
(
でく
)
のあしらひせらるゝ事
沙汰
(
さた
)
の
限
(
かぎ
)
りなり。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
というような現実
曝露
(
ばくろ
)
は決して見受けない。
皆
(
みな
)
才子
(
さいし
)
佳人
(
かじん
)
である。但し親が町家か百姓で肩書のない場合には新聞社の方で然るべく計らってくれる。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
私は
本多
(
ほんだ
)
子爵が、今でこそ交際嫌いで通っているが、その頃は洋行帰りの
才子
(
さいし
)
として、官界のみならず民間にも、しばしば声名を
謳
(
うた
)
われたと云う噂の
端
(
はし
)
も聞いていた。
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
画
(
ゑ
)
も少しは
遣
(
や
)
ると
云
(
い
)
つたやうな
多芸
(
たげい
)
の
才子
(
さいし
)
で、
学課
(
がくくわ
)
も
中以上
(
ちういじやう
)
の
成績
(
せいせき
)
であつたのは、
校中
(
かうちう
)
評判
(
ひやうばん
)
の少年でした、
私
(
わたし
)
は十四五の
時分
(
じぶん
)
はなか/\の
暴
(
あば
)
れ者で、
課業
(
くわげふ
)
の時間を
迯
(
に
)
げては
運動場
(
うんどうば
)
へ出て
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
大事と思ふ心も何時しか忘れて小夜衣の顏を見ぬ夜は千
秋
(
しう
)
の
懷
(
おも
)
ひにて
種々
(
しゆ/″\
)
樣々
(
さま/″\
)
と事にかこつけ晝夜の
別
(
わか
)
ちも
無
(
なく
)
通ひける實に若き者の
溺
(
おぼ
)
れ安きは此道にして如何なる
才子
(
さいし
)
も忽ち身を
亡
(
ほろ
)
ぼし
家産
(
かさん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
豪傑
(
ごうけつ
)
才子
(
さいし
)
を気取って、わざと礼儀作法を破るものがあれば、これすなわち自己と他人を
欺
(
あざむ
)
くものであるが、この
欺
(
あざむ
)
く心がなければ、たとえ自己の弱点を見られたところで、たいした恥にならぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
復一は、またしても、自分のこせこせしたトリックの多い
才子
(
さいし
)
肌
(
はだ
)
が、
無駄
(
むだ
)
なものに
顧
(
かえり
)
みられた。この太い線一本で生きて行かれる女が現代にもあると思うとかえって彼女にモダニティーさえ感じた。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
覺束
(
おぼつか
)
なしや
才子
(
さいし
)
佳人
(
かじん
)
かがなべて
待
(
ま
)
つ
歡
(
よろこ
)
びの
日
(
ひ
)
のいつか
來
(
く
)
べき
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
立花君も満足のようだったが、そこは
才子
(
さいし
)
だ。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“才子”の意味
《名詞》
才子(さいし)
才智の優れた人。才能ある人。
(出典:Wiktionary)
才
常用漢字
小2
部首:⼿
3画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“才子”で始まる語句
才子肌
才子走
才子多病