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手配
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てくば
ふりがな文庫
“
手配
(
てくば
)” の例文
小田刑事は、数名の腕利きの刑事を先へ送って
手配
(
てくば
)
りをさせ、私たち三人は小田刑事とともに、自動車に乗って後から出かけました。
暗夜の格闘
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
これ/\
斯
(
こ
)
う云う姿の武家
体
(
てい
)
と申し上げたので、人相書を作り八方十方へお
手配
(
てくば
)
りに成り箱根の前まで手が廻る事に成ったが、知れません。
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
けれど、それはゆうべの問題ではなく、もう
日限
(
にちげん
)
の
切迫
(
せっぱく
)
してきた、
御岳
(
みたけ
)
の山における
兵学大講会
(
へいがくだいこうえ
)
の
奉行
(
ぶぎょう
)
を
命
(
めい
)
ぜられた
長安
(
ながやす
)
の
下準備
(
したじゅんび
)
や
手配
(
てくば
)
りの
評議
(
ひょうぎ
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
女ながらも一党の
頭
(
かしら
)
、隙のない
手配
(
てくば
)
りを云い渡したが、やがて土塀へ手をかけると、
翩翻
(
へんぽん
)
と向こうへ飛び越した。
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
二人宛
(
ふたりづゝ
)
四
方
(
はう
)
から
進
(
すゝ
)
んで、
穴
(
あな
)
に
籠
(
こも
)
る
幻子
(
げんし
)
を
包圍攻撃
(
はうゐこうげき
)
して
遣
(
や
)
らうといふので、それ/\に
手配
(
てくば
)
りしたが、
活東子
(
くわつとうし
)
が
不間
(
ぶま
)
を
遣
(
や
)
つて、
却
(
かへ
)
つて
幻花子
(
げんくわし
)
の
方
(
はう
)
から
突貫
(
とつくわん
)
し
來
(
きた
)
つたのであつた。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
討手
(
うって
)
の
手配
(
てくば
)
りが定められた。表門は
側者頭
(
そばものがしら
)
竹内数馬長政
(
たけのうちかずまながまさ
)
が指揮役をして、それに
小頭
(
こがしら
)
添島九兵衛
(
そえじまくへえ
)
、同じく野村
庄兵衛
(
しょうべえ
)
がしたがっている。数馬は千百五十石で鉄砲組三十
挺
(
ちょう
)
の
頭
(
かしら
)
である。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それに対して、
穴穂王
(
あなほのみこ
)
のほうでもぬからず
戦
(
いくさ
)
の
手配
(
てくば
)
りをなさいました。こちらでも
穴穂矢
(
あなほや
)
といって、後の
代
(
よ
)
の矢と同じように鉄の矢じりのついた矢を、どんどんおこしらえになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
使に
遣
(
つかは
)
し奉行所に通じければ
直樣
(
すぐさま
)
捕方の者
駈來
(
かけきた
)
りしが
未
(
いまだ
)
夜
(
よ
)
は明ざるに
付
(
つき
)
四方へ
手配
(
てくば
)
りをなし山同心をも
借集
(
かりあつめ
)
て取卷せ夜明方に
原田平左衞門
(
はらだへいざゑもん
)
始
(
はじめ
)
踏込
(
ふみこみ
)
見
(
み
)
るに
夜具
(
やぐ
)
も
暖
(
あたゝ
)
かに
着
(
き
)
て二人
眠
(
ねむ
)
り居る故是程の
騷
(
さわ
)
ぎを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「ああ、子供たちの身も気がかりな……それに、阿波の
手配
(
てくば
)
りも思いのほか厳しい様子、この分ではさすがの彼も」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
急ぎ長洞村へ歸り大坂の
首尾
(
しゆび
)
斯樣々々
(
かやう/\
)
の場所へ
普請
(
ふしん
)
出來
(
しゆつたい
)
の事まで申
述
(
のべ
)
ければ常樂院が留守中に
此方
(
こなた
)
も出立の用意
調
(
とゝの
)
ひ居れば
然
(
さ
)
あらば發足有べしとて其
手配
(
てくば
)
りに及びける頃は享保十一年四月五日いよ/\常樂院の
許
(
もと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
奉行所へ、船手組へ、各郡代官所へ、急に
手配
(
てくば
)
りを命ずべく、若侍の早馬が次々に大手の橋から城下へわかれる。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
上では、城内の武士が声をからして、八ぽうへ
手配
(
てくば
)
りをさけびつつ、
縄梯子
(
なわばしご
)
を、石垣のそとへかけおろしてきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こいつは大敵、ゆだんがならねえ、すぐ
手配
(
てくば
)
りして、
要所
(
ようしょ
)
要所を
厳重
(
げんじゅう
)
にかためろ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
配
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭