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てくば
女ながらも一党の
頭、隙のない
手配りを云い渡したが、やがて土塀へ手をかけると、
翩翻と向こうへ飛び越した。
二人宛四
方から
進んで、
穴に
籠る
幻子を
包圍攻撃して
遣らうといふので、それ/\に
手配りしたが、
活東子が
不間を
遣つて、
却つて
幻花子の
方から
突貫し
來つたのであつた。
討手の
手配りが定められた。表門は
側者頭竹内数馬長政が指揮役をして、それに
小頭添島九兵衛、同じく野村
庄兵衛がしたがっている。数馬は千百五十石で鉄砲組三十
挺の
頭である。