廣告くわうこく)” の例文
新字:広告
多分たぶん廣告くわうこくに、修養しうやうのためにむべきしよだとふやうなこといてあつたので、子供こども熱心ねつしん内容ないようりたくおもつたのであらう。
寒山拾得縁起 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
不圖ふといてるとかどおほきな雜誌屋ざつしやがあつて、その軒先のきさきには新刊しんかん書物しよもつおほきな廣告くわうこくしてある。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
うだ北八きたはち線路せんろわきもり鶯花園あうくわゑんだよ、いた天女てんによ賣藥ばいやく廣告くわうこくだ、そんなものに、見愡みとれるな。おつと、またその古道具屋ふるだうぐやたかさうだぜ、お辭儀じぎをされるとむづヶしいぞ。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
駿河臺するがだいすこしものさびれたところに、活動くわつどう廣告くわうこくあか行燈あんどんが、ぽつかりとついてゐたのがめうあたまのこりました。なんだかそれが如何いかにもかう、初冬しよとう一夜いちやといふやうなかんじを起させました。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
寒山詩かんざんし所々しよ/\活字本くわつじぼんにしてされるので、わたくしうち子供こどもその廣告くわうこくんでつてもらひたいとつた。
寒山拾得縁起 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
べつつてやうとおもふものも、つてたいとおもふものもかつたが、たゞ是等これら廣告くわうこく判然はつきり自分じぶんあたまうつつて、さうしてそれ一々いち/\おほせた時間じかんのあつたこと
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
著者ちよしや名前なまへ作物さくぶつ名前なまへも、一新聞しんぶん廣告くわうこくやうでもあり、またまつた新奇しんきやうでもあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)