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婆
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ばア
ふりがな文庫
“
婆
(
ばア
)” の例文
婆
(
ばア
)
さんの肩へ手をかけて揺ぶりながら耳に口をつけて呼んで見たが、返事はなく、手を放せばたわいなく倒れてしまふらしい。
買出し
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
これから半町ばかり跡へ
帰
(
けえ
)
ると寮が有りやすが、其の寮へ往ってお
泊
(
とま
)
んなんしよ、
婆
(
ばア
)
さまが一人居て、困る人は
皆
(
みな
)
其処
(
そけ
)
え往って泊りやんすよ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
六十のお
婆
(
ばア
)
さんまでが牛に牽かれて善光寺詣りで娘と一緒にダンスの稽古に出掛け、お
爨
(
さん
)
どんまでが
夜業
(
よなべ
)
の
雑巾刺
(
ぞうきんさし
)
を
止
(
や
)
めにして坊ちゃんやお嬢さんを先生に「イット、イズ、エ、ドッグ」を初めた。
四十年前:――新文学の曙光――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
婆
(
ばア
)
さんの肩へ手をかけて
揺
(
ゆす
)
ぶりながら耳に口をつけて呼んで見たが、返事はなく、手を放せばたわいなく倒れてしまうらしい。
買出し
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
奉公に遣った所が、職人の事だから道楽ぶちゃアがって、
然
(
そ
)
うして横根を踏出しやアがって、
婆
(
ばア
)
さま小遣を貸せと云うから、小遣は無いと云うと
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
源「今日は帰ります、
婆
(
ばア
)
さん又
彼方
(
あっち
)
へ来たらお寄り、だが、私が
此処
(
こゝ
)
へ来たことは家内へ知れると悪いから、店へは寄らん方が
宜
(
い
)
い、店には奉公人もいるから」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
女もその年頃のものが多く、汚れた古手拭の頬冠り、つぎはぎのモンペに足袋はだしもある。中には能くあんな重いものが背負へると思はれるやうな皺だらけの
婆
(
ばア
)
さんも交つてゐた。
買出し
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
ちやんと
麦酒
(
ビール
)
の
看板
(
かんばん
)
だね、
西洋酒
(
せいやうしゆ
)
のビラが
下
(
さが
)
つて
居
(
ゐ
)
る所が
不思議
(
ふしぎ
)
だね、
此
(
こ
)
の
婆
(
ばア
)
さんは
何
(
なん
)
ですか。民
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これから見ると
富藏
(
とみぞう
)
の
婆
(
ばア
)
さんなぞは五十八で身体が利かねえって、ヨボ/\して時々
漏
(
もら
)
しますから、
彼
(
あ
)
の人の事を思えば達者だ……是は汚いが茶碗は
清潔
(
きれい
)
なのと取換えておくれよ
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
作「はア
宜
(
よ
)
うごぜえやす、
婆
(
ばア
)
さま、旦那さま烟草買ってくんろと仰しゃるから買って来て上げなよ、此の旦那は
好
(
いゝ
)
んでなけりゃア気に入るめえ、唯の方ではねえ安田一角先生てえ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆
(
ばア
)
さまの云うにア、それは
宜
(
え
)
えが
訝
(
おか
)
しいじゃアなえか、何ういう
理由
(
わけ
)
か知んねえ、毒な虫を
捕
(
と
)
って六百文貰って
宜
(
え
)
えかえ、なに構ア事はなえが、黒い羽織を着て、立派なア人が来るです
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
怖
(
こは
)
らしくない
婆
(
ばア
)
さんだね、
新宿
(
しんじゆく
)
の
婆
(
ばア
)
さんとは
大違
(
おほちが
)
ひだ。婆「
何処
(
どこ
)
も
彼
(
か
)
も
貴方
(
あなた
)
実
(
じつ
)
に
立派
(
りつぱ
)
に
成
(
な
)
りましたよ。岩「向うの
微
(
かす
)
かに遠い
処
(
ところ
)
に赤い
煉瓦
(
れんぐわ
)
がある、あれは
何
(
なん
)
だえ。婆「
陸軍省
(
りくぐんせう
)
でございます。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
馬「
婆
(
ばア
)
さま、お茶ア
一杯
(
いっぺえ
)
くんねえ、今の、お客を一人
新高野
(
しんこうや
)
まで
乗
(
のっ
)
けて来た」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
源「これ/\大きな声をするな、
是
(
こ
)
れは毒の
気
(
き
)
を取って膏薬を
拵
(
こしら
)
えるんだ、
私
(
わし
)
は前に
薬種屋
(
きぐすりや
)
だと云ったが、
昨日
(
きのう
)
婆
(
ばア
)
さんに会った、隠し事は出来ねえもんだ、これは口止めだよ、少しばかりだが」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
作「三藏かえ、
彼
(
あれ
)
はね
婆
(
ばア
)
さまが死んだから其の白骨を本当の紀州の高野へ納めに往くって、
祠堂金
(
しどうきん
)
も沢山持ってる様子だ、お累さんもあゝいう
死様
(
しによう
)
をしたのも
矢張
(
やっぱり
)
お
前
(
めえ
)
ら二人でした様なものだぜ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
主「さア/\お上りなさいまし……おい、
婆
(
ばア
)
さん、お茶を持って」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これは
脱衣婆
(
だつえばア
)
さんなんで。岩「ア、アー、
三途川
(
さんづのかは
)
の
婆
(
ばア
)
さんかえ。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“婆(おばあさん)”の解説
おばあさん(お婆さん/お祖母さん)は、日本語において、直系尊属2親等に当たる女性(祖母)、もしくは高齢の女性を指す一般語(老婆、媼)として使用される。対義語はおじいさん、または孫、孫娘。
(出典:Wikipedia)
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“婆”を含む語句
老婆
婆様
雇婆
爺婆
鬼婆
婆々
産婆
娑婆気
古婆
阿婆
阿婆摺
洗濯婆
卒塔婆
塔婆
湯婆
悪婆
耆婆扁鵲
提婆達多
取揚婆
烏婆
...