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天罰
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てんばつ
ふりがな文庫
“
天罰
(
てんばつ
)” の例文
遁
(
のが
)
れたり共
天罰
(
てんばつ
)
爭
(
いかで
)
か
免
(
まぬ
)
かるべきと
屹度
(
きつと
)
覺悟を極め我思ふ
仔細
(
しさい
)
ありとて妻へ離縁状を渡し又番頭其外店の者一同へ金を與へて
暇
(
いとま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「狐の穴の中に千兩箱を隱すのは思ひつきさ。盜る氣で入つた者が材木と石に押し潰されたんだからこいつは
天罰
(
てんばつ
)
とでも思はなきやなるまい」
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
で、それからっていうもの、夜、ぐっすり眠った
例
(
ため
)
しがないのだ。一生安眠を封じられても、こりゃ、
天罰
(
てんばつ
)
だ。わしは文句をいうところはない。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
ウフフ。これはどうも恐れ入った。
口栄耀
(
くちえいよう
)
をした
天罰
(
てんばつ
)
でござりますわい。お直参旗本千二百石取り疵の早乙女主水之介と言わるるお殿様が、干物を
旗本退屈男:08 第八話 日光に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「ハハハ……、仏さまが生きて動きだしたというんでしょう。
天罰
(
てんばつ
)
ですぜ。二十面相に天罰がくだったんですぜ。」
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
したから、このくらいの
天罰
(
てんばつ
)
は
当然
(
とうぜん
)
です。だが、死ぬまえにほんのわずかのあいだでも、
善心
(
ぜんしん
)
にたちかえることができたのはぼくの一生のうちの幸福です
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
およそ
人
(
ひと
)
悪をなして
天罰
(
てんばつ
)
に
漏
(
もれ
)
ざる事、
魚
(
うを
)
の
網
(
あみ
)
にもれざるがごとくなるゆゑ、これをたとへて天の
網
(
あみ
)
といふめり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
わが
犯
(
おか
)
せる罪のため、ついに私の上に
天罰
(
てんばつ
)
が下った。今や私はこの檻の中で
餓死
(
がし
)
するばかりだ。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
てんびん
棒
(
ぼう
)
かなんかで、
殴
(
なぐ
)
り
殺
(
ころ
)
しにでもしなきや、
腹
(
はら
)
の
虫
(
むし
)
がいえねえんですからね——。が、まア、
殺
(
ころ
)
されやがつて、
天罰
(
てんばつ
)
というところでしよう。ありがてえと
思
(
おも
)
います。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
かならず
天罰
(
てんばつ
)
があたるから。いつ
氷河
(
ひょうが
)
がやってくるかもしれない。あまり
不意
(
ふい
)
で、
逃
(
に
)
げるひまのなかった、マンモスの
肉
(
にく
)
が、まだくさらずに、
氷
(
こおり
)
の
中
(
なか
)
から
出
(
で
)
たというではないか。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
背に腹は
換
(
か
)
えられず、つい道ならぬ欲に迷いしために、
忽
(
たちま
)
ち
覿面
(
てきめん
)
の
天罰
(
てんばつ
)
受けて、かくも見苦しき有様となり、
御目
(
おんめ
)
にかかりしことの恥かしさよと、
生体
(
しょうたい
)
なきまで泣き沈み、
御恵
(
おんめぐ
)
みに
与
(
あずか
)
りし時は
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
「
悪逆無道
(
あくぎゃくむどう
)
の
穴山入道
(
あなやまにゅうどう
)
、
天罰
(
てんばつ
)
の
明刀
(
めいとう
)
をくらえ!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
煩
(
わづら
)
はぬ先に
不義
(
ふぎ
)
不孝
(
ふかう
)
の
天罰
(
てんばつ
)
ならんか此所まで來る道すがら種々の
艱難
(
かんなん
)
に
逢
(
あひ
)
路
(
ろ
)
用の金をさへ失ひし
其概略
(
そのあらまし
)
を語らんに兩人が
岡山
(
をかやま
)
を
立退
(
たちのき
)
しより
陸路
(
くがぢ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「さうですつてね、實はあつしも少し引つかゝりがあつて、あの師匠を怨んでゐましたが、
天罰
(
てんばつ
)
と言つちや濟まないが、——恐ろしいことですね」
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「もう、それに、こんどというこんどは、雷さまの
天罰
(
てんばつ
)
にこりなさったろう」
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
君
(
きみ
)
もそう
思
(
おも
)
う。
僕
(
ぼく
)
も、
天罰
(
てんばつ
)
があたると
思
(
おも
)
っている。」
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「見よ、
悪業
(
あくごう
)
の
天罰
(
てんばつ
)
を」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
天罰
(
てんばつ
)
くだる
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「餘計な小細工をするから反つて惡事が露見するんだ。煙草入なんか持込まなきや、娘は頓死で濟むのに、——惡人はさうしたものだ、
天罰
(
てんばつ
)
だね」
銭形平次捕物控:162 娘と二千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
配分
(
はいぶん
)
して大に歡びしが是ぞ
天罰
(
てんばつ
)
の歸する處にして右の
町觸
(
まちぶれ
)
の出し日は留守にて心得ず越後屋に
反物
(
たんもの
)
の
借
(
かり
)
百三十兩あるを跡の
爲
(
ため
)
なれば先是を
拂
(
はら
)
はんと思ひ越後屋へ右の
小判
(
こばん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして
天罰
(
てんばつ
)
とはいえ重傷を負っている烏啼を、遂に
他愛
(
たわい
)
なく
引捕
(
ひっとら
)
えた。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その四十九日を待ち兼ねて、八千兩の金を
獨占
(
ひとりじ
)
めにしようとするから、番頭さんも内儀さんもあんな眼に逢はされたでねえか、皆んな
天罰
(
てんばつ
)
といふものだ
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
天罰
(
てんばつ
)
下る
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「今でも滅茶々々に東海坊の惡口を言つて歩きますよ。あの野郎が燒け死んだのは
天罰
(
てんばつ
)
だ。もう三月も生きて居たら、この文七が殺す筈だつた——つて」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
したのも
天罰
(
てんばつ
)
でございませう、——三輪の親分さん、白旗直八を殺したのはこの左孝に違ひございません。娘を助けてやつて下さいまし、お願ひで御座います
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
したのも
天罰
(
てんばつ
)
でございましょう、——三輪の親分さん、白旗直八を殺したのはこの左孝に違いございません。娘を助けてやって下さいまし、お願いでございます
銭形平次捕物控:054 麝香の匂い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
仕掛けて、間違つて自分が飮んだのだ。
天罰
(
てんばつ
)
だよ、——善公にも勘太にも罪はない。
鑿
(
のみ
)
でやられたと思つた死骸の肩の傷は、兩國の
橋梁
(
はしげた
)
の釘かなんかでやられたんだらう
銭形平次捕物控:201 凉み船
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
太
(
ふて
)
え野郎だ。主人の持物なんかと
道行
(
みちゆき
)
をしやがって、人殺しの疑いくらいは
天罰
(
てんばつ
)
だと思えッ」
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
太
(
ふて
)
え野郎だ。主人の持物なんかと
道行
(
みちゆき
)
をしやがつて、人殺しの疑ひ位は
天罰
(
てんばつ
)
だと思へツ」
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この通り、——親分はさすがに目が高けえ。峰の減つた、使ひ古しの
剃刀
(
かみそり
)
、
籐
(
とう
)
を卷いた柄が、少し地べたの外へ顏を出してゐたのが、曲者の
大縮尻
(
おほしくじり
)
。
天罰
(
てんばつ
)
てきめんといふところだ」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
曲者の手に噛り付いて刄物をもぎ取り、それを構へたまゝ眞つ直ぐに闇を突く——とこれが
天罰
(
てんばつ
)
と言ふものだらう、脇差は兄の市之助の胸に突つ立つて、あつと言ふ間に死んでしまつた。
銭形平次捕物控:170 百足屋殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「たうとうあの晩、金太郎は丸竹の弓を
拵
(
こさ
)
へ、天神樣の奉納の矢を持つて來て、庭から宇佐美直記を射たのだ、——神社から奉納の矢をはづして來たのは、
天罰
(
てんばつ
)
を下すといふ心持だつたと思ふ」
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
立てたのが一度切りで、忙しいのに
紛
(
まぎ
)
れて、鐵砲の灰の始末もしてゐなかつたさうで、この通り、鐵砲の灰に、小紋縮緬の燒けたのが、そつくりそのまゝ殘つてゐましたぜ、——こいつは
天罰
(
てんばつ
)
だね
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
忘れた方の手拭を持出そうとして見付からなかったのは
天罰
(
てんばつ
)
だよ、手拭は入口の沓脱の間に落ちて居て、お前の眼にも見付からなかったのだ——お前の様な悪い奴は無いぞ、なまけ者で小ばくち打で
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
天罰
(
てんばつ
)
ですよ、あの男の心掛けぢや、疊の上で死ぬわけはない」
銭形平次捕物控:170 百足屋殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「昨夜、其方の伜金之助を殺したのも、
天罰
(
てんばつ
)
と氣がつかぬか」
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「胴腹を
芋刺
(
いもざ
)
しにされたのは
天罰
(
てんばつ
)
ですよ、尤も——」
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人手に掛つて相果てたのも、
天罰
(
てんばつ
)
といふものであらう
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「よく知つてゐる。——
天罰
(
てんばつ
)
だな」
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「フーム、
天罰
(
てんばつ
)
だな」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“天罰”の意味
《名詞》
天罰(てんばつ)
天から与えられる罰。
(出典:Wiktionary)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
罰
常用漢字
中学
部首:⽹
14画
“天罰”で始まる語句
天罰覿面