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大跨
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おほまた
ふりがな文庫
“
大跨
(
おほまた
)” の例文
呀
(
やあ
)
?
衣
(
きぬ
)
も
扱帶
(
しごき
)
も
上
(
うへ
)
へ
摺
(
ず
)
つて、するりと
白
(
しろ
)
い
顏
(
かほ
)
が
襟
(
えり
)
に
埋
(
うま
)
つた、
紫
(
むらさき
)
と
萌黄
(
もえぎ
)
の、
緋
(
ひ
)
を
流
(
なが
)
るゝやうに
宙
(
ちう
)
に
掛
(
か
)
けて、
紳士
(
しんし
)
は
大跨
(
おほまた
)
にづかり/\。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と言つたきり、大きな腕を胸の上で
拱
(
く
)
んだ
儘
(
まゝ
)
、
大跨
(
おほまた
)
に
其辺
(
そこら
)
を歩き廻つてゐたが、いつの間にか姿が見えなくなつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
和作は大通りの賑かな人道を、夜店の前に立ち止る人を縫ひながら
大跨
(
おほまた
)
に歩いた。
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
導く者はヘクトール、堂々として
大跨
(
おほまた
)
ぎ
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
自分はその大道を
大跨
(
おほまた
)
で濶歩してゐる
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
▼ もっと見る
礫
(
こいし
)
はばら/\、
飛石
(
とびいし
)
のやうにひよい/\と
大跨
(
おほまた
)
で
伝
(
つた
)
へさうにずつと
見
(
み
)
ごたへのあるのが、それでも
人
(
ひと
)
の
手
(
て
)
で
並
(
なら
)
べたに
違
(
ちが
)
ひはない。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
小橋氏は口のなかで讃美歌を
謡
(
うた
)
ひながら、
大跨
(
おほまた
)
に町を歩いた。町には
夥
(
おびたゞ
)
しい人が出てゐたが、皆他人らしい顔つきをして南京鼠のやうに忙しさうに走り廻つてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
すると、その途端今一人の士官が元気よく
大跨
(
おほまた
)
に繁みのなかから飛び出して来た。手には友達のよかずつと大きな葉つ葉を摘むで、自慢さうにそれを二人にひけらかした。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
で、
髯旦
(
ひげだん
)
の、どぶりと
徳利
(
とくり
)
を
拔
(
ぬ
)
いて
出
(
で
)
るのを
待兼
(
まちか
)
ねた、
右
(
みぎ
)
の
職人
(
しよくにん
)
、
大跨
(
おほまた
)
にひよい、と
入
(
はひ
)
ると
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此折
(
このをり
)
から
下
(
した
)
の
廊下
(
らうか
)
に
跫音
(
あしおと
)
がして、
静
(
しづか
)
に
大跨
(
おほまた
)
に
歩行
(
ある
)
いたのが
寂
(
せき
)
として
居
(
ゐ
)
るから
能
(
よ
)
く。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして
大跨
(
おほまた
)
に、
其
(
その
)
逞
(
たくまし
)
い
靴
(
くつ
)
を
片足
(
かたあし
)
づゝ、やりちがへにあげちやあ
歩行
(
ある
)
いて
来
(
く
)
る、
靴
(
くつ
)
の
裏
(
うら
)
の
赤
(
あか
)
いのがぽつかり、ぽつかりと
一
(
ひと
)
ツづゝ
此方
(
こつち
)
から
見
(
み
)
えるけれど、
自分
(
じぶん
)
じやあ、
其
(
その
)
爪
(
つま
)
さきも
分
(
わか
)
りはしまい。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
跨
漢検準1級
部首:⾜
13画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫