“おほまた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大股57.6%
大跨30.3%
大俣6.1%
大胯3.0%
大蹈歩3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぶん酩酊よつぱらつたあし大股おほまたんで、はだいだ兩方りやうはうをぎつとにぎつて、手拭てぬぐひ背中せなかこするやうなかたちをしてせた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と言つたきり、大きな腕を胸の上でんだまゝ大跨おほまた其辺そこらを歩き廻つてゐたが、いつの間にか姿が見えなくなつた。
世の中にはお前さんなどよりも数等かぬ体で、立派な事業を為た人はいくらもある。盲目めくらで学者になつた塙検校はなはけんげうと言ふ人も居るし、跛足びつこで大金持に為つた大俣おほまたの惣七といふ男もある。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
長い足が大胯おほまたに教室をよぎつたと思ふと直ぐ、起立してゐたテムプル先生の側に突立つたのは、ゲィツヘッドの爐邊ろへんの敷物の上から、氣味惡く私をにらみつけたあの黒い柱のやうな人であつた。
おほよそ地上にへばり着きたるものは、正を邪に勝たしむること能はず。我は高く擧りたり。我に代言せしむるものは、天のたすけを得たらん如し。かく誇りかに告げて大蹈歩おほまたに去りぬ。