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大昔
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おおむかし
ふりがな文庫
“
大昔
(
おおむかし
)” の例文
実を言うと、僕が最初にして最後の恋をしたのは、六つの頃で、相手は自分の
乳母
(
ばあや
)
でしたが、——なにぶんこれは
大昔
(
おおむかし
)
のことです。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
むかしむかし
大昔
(
おおむかし
)
、
今
(
いま
)
から二千
年
(
ねん
)
も
前
(
まえ
)
のこと、
一人
(
ひとり
)
の
金持
(
かねも
)
ちがあって、
美
(
うつ
)
くしい、
気立
(
きだて
)
の
善
(
い
)
い、おかみさんを
持
(
も
)
って
居
(
い
)
ました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「もう、
取
(
と
)
りかえしのつかない
大昔
(
おおむかし
)
のことだ。すくなくも三百
年
(
ねん
)
は、その
時分
(
じぶん
)
からたっていよう……。」と、
学者
(
がくしゃ
)
は、
答
(
こた
)
えたのであります。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それを見ると、
大昔
(
おおむかし
)
、天地がはじめてできたときに、この世界が浮き油のように浮かんでいたときのありさまが思い出される。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
むかし、むかし、
大昔
(
おおむかし
)
、
神
(
かみ
)
さまが大ぜいの
鳥
(
とり
)
や、
虫
(
むし
)
やけだものを
集
(
あつ
)
めて、てんでんが
毎日
(
まいにち
)
食
(
た
)
べて、
命
(
いのち
)
をつないでいくものをきめておやりになりました。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
思わず、わたしは、永遠の若さで、地上を歩きまわっていたという、
大昔
(
おおむかし
)
の神さまたちを、思わずにはいられませんでした。わたしが、そのことを言うと、学生はほほえみました。
人形つかい
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「あたし、もう
大昔
(
おおむかし
)
からあなたのことばかり考えていましたわ」
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
だけれどもこのお城で、
大昔
(
おおむかし
)
の古い闇から出て
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
「いつか、この
池
(
いけ
)
のところで
拾
(
ひろ
)
って、
学校
(
がっこう
)
の
先生
(
せんせい
)
に
見
(
み
)
せたら、
大昔
(
おおむかし
)
のものだから、しまっておけとおっしゃいました。」
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
むかし、むかし、
大昔
(
おおむかし
)
、
神
(
かみ
)
さまがいろいろの
生
(
い
)
き
物
(
もの
)
をお
作
(
つく
)
りになった
時
(
とき
)
に、たくさんの
蜂
(
はち
)
をお
作
(
つく
)
りになりました。そのたくさんの
蜂
(
はち
)
の中に、
蜜蜂
(
みつばち
)
だけが
針
(
はり
)
を
持
(
も
)
っていませんでした。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
大昔
(
おおむかし
)
のことでありました。
海
(
うみ
)
のおばあさんといって、たいそう
気
(
き
)
むずかしやで、すこしのことにも
腹
(
はら
)
を
立
(
た
)
てるおそろしいおばあさんが
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
に
住
(
す
)
んでいました。
海のおばあさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たぶんりゅう
宮
(
ぐう
)
へでも行ったのだろうということです。なにしろ
大昔
(
おおむかし
)
の話だからね
浦島太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
その
時分
(
じぶん
)
は
大昔
(
おおむかし
)
のことで、まだこの
辺
(
あた
)
りにはあまり
住
(
す
)
んでいるものもなく、
路
(
みち
)
も
開
(
ひら
)
けていなかったのでありました。
家来
(
けらい
)
は
幾年
(
いくねん
)
となくその
国
(
くに
)
じゅうを
探
(
さが
)
して
歩
(
ある
)
きました。
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これはじつにけしからん
話
(
はなし
)
で、ぜんたいねずみは
猫
(
ねこ
)
の
食
(
く
)
い
物
(
もの
)
と
大昔
(
おおむかし
)
から
神
(
かみ
)
さまがおきめになったのです。その上ねずみはあのとおり
悪
(
わる
)
さをして、
人間
(
にんげん
)
にめいわくをかける
悪
(
わる
)
いやつです。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
昔
常用漢字
小3
部首:⽇
8画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫