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ゆめまくら
ふりがな文庫
“
夢枕
(
ゆめまくら
)” の例文
彼女は毎夜、父の亡霊が顔のまん中をおさえながら
夢枕
(
ゆめまくら
)
に現れて、「鼻が欲しい、———鼻を返してくれ」と云い続ける声を聞いた。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
斯
(
こ
)
うした
時
(
とき
)
には
又
(
また
)
妙
(
みょう
)
に
不思議
(
ふしぎ
)
な
現象
(
こと
)
が
重
(
かさ
)
なるものと
見
(
み
)
えまして、
私
(
わたくし
)
の
姿
(
すがた
)
がその
夜
(
よ
)
右
(
みぎ
)
の
漁師
(
りょうし
)
の
妻
(
つま
)
の
夢枕
(
ゆめまくら
)
に
立
(
た
)
ったのだそうでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「知っているとも。八幡様が
夢枕
(
ゆめまくら
)
に立ったから、此方の若い衆が直ぐ行って、手前の方のまで序に
攫
(
さら
)
って来たんだ。
東引佐
(
ひがしいなさ
)
は
後生
(
ごしょう
)
が好い。自分で拵えた贋物を
祀
(
まつ
)
っているんだ」
ある温泉の由来
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
で、……
形
(
かた
)
の
如
(
ごと
)
き
禿頭
(
はげあたま
)
が、
蚊帳
(
かや
)
に
北向
(
きたむ
)
きにでも
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
ると、
分
(
わ
)
けて
其
(
それ
)
は
平屋
(
ひらや
)
であるため、
二人
(
ふたり
)
は
丁度
(
ちやうど
)
夢枕
(
ゆめまくら
)
に
立
(
た
)
つて、
高
(
たか
)
い
所
(
ところ
)
で、
雲
(
くも
)
の
中
(
なか
)
に
言
(
ことば
)
を
交
(
か
)
はして
居
(
ゐ
)
るやうな
形
(
かたち
)
に
成
(
な
)
るから。……
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこで娘は目がさめるとすぐにこれこれこうこうと母親に話しましたので、さては猿沢の池の竜が
夢枕
(
ゆめまくら
)
に立ったのだと、たちまちまたそれが町中の
大
(
おお
)
評判になったではございませんか。
竜
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
俺
(
わし
)
は、この
娘
(
こ
)
がいよいよ
眼
(
め
)
を
覚
(
さ
)
ますのを
待
(
ま
)
ち、
服装
(
ふくそう
)
などもすぐに
御国
(
みくに
)
振
(
ぶ
)
りの
清
(
きよ
)
らかなものに
改
(
あらた
)
めさせ、そしてその
姿
(
すがた
)
で
地上
(
ちじょう
)
の
両親
(
りょうしん
)
の
夢枕
(
ゆめまくら
)
に
立
(
た
)
たせ、
自分
(
じぶん
)
は
神
(
かみ
)
さまに
仕
(
つか
)
えている
身
(
み
)
であるから
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
小櫻姫
(
こざくらひめ
)
はたしかに
三浦
(
みうら
)
の
土地
(
とち
)
の
守護神様
(
まもりがみさま
)
だ。
三浦
(
みうら
)
の
土地
(
とち
)
が
今度
(
こんど
)
不思議
(
ふしぎ
)
にも
助
(
たす
)
かったのは
皆
(
みな
)
小櫻姫
(
こざくらひめ
)
のお
蔭
(
かげ
)
だ。
現
(
げん
)
に
小櫻姫
(
こざくらひめ
)
のお
姿
(
すがた
)
が
誰某
(
なにがし
)
の
夢枕
(
ゆめまくら
)
に
立
(
た
)
ったということだ……。
難有
(
ありがた
)
いことではないか……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
夢
常用漢字
小5
部首:⼣
13画
枕
常用漢字
中学
部首:⽊
8画
“夢”で始まる語句
夢
夢中
夢現
夢寐
夢幻
夢心地
夢想
夢路
夢殿
夢見