夜警やけい)” の例文
「さあ、さあ、たくさんありますから、みんなめしあがってください。」と夜警やけい人々ひとびとはいって、ぼんってきてしました。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
颶風はやてぎる警告けいこくのために、一人いちにんけまはつた警官けいくわんも、外套ぐわいたうなしにほねまでぐしよれにとほつて——夜警やけい小屋こやで、あまりのこと
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それから堤燈ちやうちん蝋燭らふそくをともして、夜警やけい詰所つめしよへ出かけるのです。以上。
「こんなときは、うまもなかなかほねおりだ。」と、そのとき、太郎たろうのおとうさんといっしょに夜警やけいをしていたひとたちはかんじたのであります。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たゞ四角よつかどなるつじ夜警やけいのあたりに、ちら/\とえるのも、うられつゝも散殘ちりのこつた百日紅ひやくじつこう四五輪しごりんに、可恐おそろし夕立雲ゆふだちくもくづれかゝつたさまである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして、火事かじをどんなにおそれていたかしれません、夜警やけいをしなければ、みんながおちついて、よるねむることができなかったからであります。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ところへ——靴音くつおとをチヤ/\ときざんで、銀杏いてふはうからなすつたのは、町内ちやうない白井氏しらゐしで、おなじく夜警やけい當番たうばん
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つゞいて、「中六なかろく火事くわじですよ。」とんだのは、ふたゝ夜警やけいこゑである。やあ、不可いけない。中六なかろくへば、なが梯子はしごならとゞくほどだ。しか風下かざしも眞下ましたである。わたしたちはだまつてつた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
へゞれけに醉拂よつぱらつて、向顱卷むかうはちまきで、くはけたやつを、夜警やけいものに突張つツぱりながら
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)