トップ
>
初
>
はじま
ふりがな文庫
“
初
(
はじま
)” の例文
得て「関係して居ぬとは云えますまい、第一彼が叔父へ密書を送ったと仰有ったではありませんか、夫が此の事件の
初
(
はじま
)
りでしょう」
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
やがて親戚や近所の人達が、
集
(
あつま
)
って来て、
彼地
(
あちら
)
でいう
夜伽
(
よとぎ
)
、
東京
(
とうきょう
)
でいえば
通夜
(
つや
)
であるが、それが
或
(
ある
)
晩のこと
初
(
はじま
)
った。
子供の霊
(新字新仮名)
/
岡崎雪声
(著)
そろそろ学校の
初
(
はじま
)
る九月になりました。お
猫
(
ねこ
)
さんとお
黒
(
くろ
)
さんは学校が大へん好きですから、学校が初るのが待ち遠しくて、夜もなか/\ねむれない位でした。
お猫さん
(新字旧仮名)
/
村山籌子
、
古川アヤ
(著)
「
何
(
な
)
に毒じゃない」そう云って彼は老翁の方を向いた。南京豆に
初
(
はじま
)
った私との会話は南京豆で終いになった。
急行十三時間
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
玄道先生唯今御入来相成候、
依而
(
よつて
)
雅兄早〻御出
被
レ
下
(くだされ)
ず候てハ、天下の
儀
(
ママ
)
論
初
(
はじま
)
りかね申候。
続 手紙:14 伊藤助太夫あて(推定、慶応三年二月頃、十六日)
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
▼ もっと見る
世の中に出られたならば、この艱難ということの
初
(
はじま
)
りである、また既に初まッておる方もありましょう。
人格の養成
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
倅
(
せがれ
)
もまだ書生
上
(
あが
)
りで
小児
(
こども
)
も同然だから、私も
平生
(
ふだん
)
から厳しく監督していますが、冬子さんとの婚礼は昨日今日に
初
(
はじま
)
った話でも無し、たとい
一月
(
ひとつき
)
や
二月
(
ふたつき
)
延びたからと云って
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
丙「幇間は口が悪いもんですから
屁放
(
へっぴ
)
り侍と云ったので、侍が
後
(
あと
)
へ帰って来て、何だ出もの腫れものだ、したら何うした、屁放り侍とは何だと斯ういうのが喧嘩の
初
(
はじま
)
りで」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分は各國の名家の演奏も
幾度
(
いくたび
)
となく聽いた上に、久しい間練習しては居るが、
初
(
はじま
)
りの進行曲だけは
何
(
ど
)
うやら無難に行きながら、いざ最後に
夜
(
よる
)
となつて秋の木の葉が墳墓に散りかゝる處になると
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
事
(
こと
)
の
實際
(
じつさい
)
が
矢張
(
やは
)
りこんな
風
(
ふう
)
に
初
(
はじま
)
るのだから
致
(
いた
)
し
方
(
かた
)
がない。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
見物かた/″\根津へ往って
引張
(
ひっぱ
)
られて
登
(
あが
)
ったのが縁さねえ、処が
此奴
(
こいつ
)
中々
手管
(
てくだ
)
が有って帰さないから、とうとうそれがお前さん道楽の
初
(
はじま
)
りで
酷
(
ひど
)
いめに遭いましたけれども
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
喜「へえ、誠に
有難
(
ありがて
)
えことで、
初
(
はじま
)
りは心配して居りました、
若
(
も
)
し貴方に怪我でもあらば仕様がねえから飛出そうと思ってやしたが、此の通りおっ
死
(
ち
)
ぬまで威張りアがって野郎」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
嘉「いえなに
私
(
わし
)
が処へお出でなすった事も何もない、私は御懇意にも
何
(
なん
)
にもしませんが、婆が商いに出ました先でお目にかゝったのが
初
(
はじま
)
り、それから頼まれましたんで、のうお
母
(
っかあ
)
」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
初
(
はじま
)
りは
敵
(
かたき
)
を
討
(
う
)
とうと思いましたけれども、誰が敵だか分らぬじゃアありませんか、
善々
(
よく/\
)
考えて見ますと、富五郎を押えて白状さして、
愈々
(
いよ/\
)
一角が殺したと決ったら討とうというのだが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お客に烟草をつけて遣るなどということは
余程
(
よっぽど
)
馴染にならなければ出来ませんが、
初
(
はじま
)
りから伊之助の足袋の洗濯までもしようと云う真実ゆえ、伊之助も
悪
(
にく
)
からず思い、足を近く来ますので
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“初”の意味
《名詞》
初(はつ)
はじめ。はじまって間もない時期。
第一回。
ある期間のなかで最も先。
対義語:末
(出典:Wiktionary)
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“初”を含む語句
最初
初々
初更
劫初
当初
初声
初子
初見参
初詣
出初
初心
初春
見初
太初
初日
初瀬詣
初生
初手
初夏
初陣
...