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きりこ
豆の
餅、
草餅、
砂糖餅、
昆布を
切込みたるなど
色々の
餅を
搗き、
一番あとの
臼をトンと
搗く
時、
千貫萬貫、
萬々貫、と
哄と
喝采して、
恁て
市は
榮ゆるなりけり。
秋月九十郎は僅かに気を
取直しました。次第によっては、
此儘切込んで行く気になるかも知れません。
持病といふのは
夫れかと
切込まれて、まあ
其樣な
處でござんせう、お
醫者樣でも
草津の
湯でもと
薄淋しく
笑つて
居るに、
御本尊を
拜みたいな
俳優で
行つたら
誰れの
處だといへば
けれど、
第一に、
其樣危險な
深山へ
如何して
紀念塔を
建てるか、
外國人の
行かれぬ
程危險な
處へは、
吾等だつて
行かれぬ
筈では
無いかと、
隙さず
一本切込むと、
武村兵曹ちつとも
驚かない。
為ようと云う
了簡で、蟠龍軒の屋敷へ
切込んだろうな
ほんのりとして、
床しく
薄いが、
夜などは
灯に
御目ざしも
黒く
清しく、
法衣の
色がさま/″\と
在すが
如く
幽に
濃い。
立袈裟は
黒の
地に、
毛よりも
細く
斜に
置いた、
切込みの
黄金が
晃々と
輝く。