“公務(こうむ)” の例文
糟谷は種畜場(しゅちくじょう)におって、公務(こうむ)をとるよりは、村落(そんらく)へでて農民を相手に働くのが、いつも愉快(ゆかい)に思われてきた。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
先(ま)づ艦長松島大佐(かんちやうまつしまたいさ)に向(むか)つて、何事(なにごと)をか二言(ふたこと)、三言(みこと)、公務(こうむ)の報告(ほうこく)を終(をは)つて後(のち)、私(わたくし)の方(ほう)に向直(むきなを)つた。快活(くわいくわつ)な調子(ちようし)で
格子(こうし)の外(そと)には公衆(こうしゆう)が次第(しだい)に群(むらが)つて來(く)る。アンドレイ、エヒミチは、ミハイル、アウエリヤヌヰチの公務(こうむ)の邪魔(じやま)を爲(す)るのを恐(おそ)れて、話(はなし)は其丈(それだけ)にして立上(たちあが)り、彼(かれ)と別(わか)れて郵便局(いうびんきよく)を出(で)た。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
格子(こうし)の外(そと)には公衆(こうしゅう)が次第(しだい)に群(むらが)って来(く)る。アンドレイ、エヒミチは、ミハイル、アウエリヤヌイチの公務(こうむ)の邪魔(じゃま)をするのを恐(おそ)れて、話(はなし)はそれだけにして立上(たちあが)り、彼(かれ)と別(わか)れて郵便局(ゆうびんきょく)を出(で)た。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
果(は)ては無聊(ぶれう)に堪(た)え兼(か)ねて頻(しき)りに腕(うで)をさすつて居(ゐ)たが、其内(そのうち)に夕刻(ゆふこく)にもなると、此(この)時刻(じこく)は航海中(かうかいちう)、軍艦乘組員(ぐんかんのりくみゐん)の最(もつと)も樂(たの)しき時(とき)、公務(こうむ)の餘暇(よか)ある夥多(あまた)の士官(しくわん)水兵(すいへい)は、空(そら)高(たか)く、浪(なみ)青(あを)き後部甲板(こうぶかんぱん)に集(あつま)つて
たゞ公務(こうむ)の餘暇(よか)ある一團(いちだん)の士官(しくわん)水兵等(すいへいら)が吾等(われら)を唯(と)ある船室(せんしつ)に導(みちび)き、濡(ぬ)れたる衣服(きもの)を脱(ぬ)がせ、新(あたら)しき衣服(ゐふく)を與(あた)へ、中(なか)にも機轉(きてん)よき一士官(しくわん)は興奮(こうふん)の爲(ため)にと、急(いそ)ぎ「ブランデー」の一杯(ぱい)をさへ惠(めぐ)んで呉(く)れた。