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両腕
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りょううで
ふりがな文庫
“
両腕
(
りょううで
)” の例文
旧字:
兩腕
仕立屋
(
したてや
)
さんはひらりととびおりて、
両腕
(
りょううで
)
で木をかかえました。こうして、いままでずっとかかえていたような顔をして、大男にむかって
いさましい ちびの仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そこですぐさま、おばあさんのところへ歩いていって、この子を受けとってくれというように、
両腕
(
りょううで
)
を高くさしあげました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
それから、立ちあがって背のびをしたり、
両腕
(
りょううで
)
をふりまわしたりしたあと、一人でぶらぶらと
赤松
(
あかまつ
)
の林のほうに歩きだした。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
私
(
わたくし
)
はうれしいやら、
悲
(
かな
)
しいやら、
夢中
(
むちゅう
)
であの
娘
(
こ
)
を
両腕
(
りょううで
)
にひしとだきかかえたのでございます……。が、それまでが
私
(
わたくし
)
の
嬉
(
うれ
)
しさの
絶頂
(
ぜっちょう
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
小さな娘さんは、
両腕
(
りょううで
)
をぐっと高くのばしていました。つまり、この娘さんは、
踊
(
おど
)
り
子
(
こ
)
だったのです。かたほうの足も、ずいぶん高くあげていました。
すずの兵隊さん
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
燈台看守
(
とうだいかんしゅ
)
はやっと
両腕
(
りょううで
)
があいたので、こんどは自分で一つずつ
睡
(
ねむ
)
っている
姉弟
(
きょうだい
)
の
膝
(
ひざ
)
にそっと
置
(
お
)
きました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
が
武士
(
さむらい
)
だまりの者へ、チラとめくばせをすると、バラバラと立ちあがったふたりの
荒
(
あら
)
くれ武士が、いきなりムンズと
竹童
(
ちくどう
)
の左右から
両腕
(
りょううで
)
をねじ押さえた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これはだめだ。とても
俺
(
おれ
)
には
引
(
ひ
)
けない。」と、
兄
(
あに
)
は
両腕
(
りょううで
)
の
痛
(
いた
)
むのをさすりながら、いいました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
両腕
(
りょううで
)
を上下につき出して、顔を低くして、一生けんめいに、ぼくの小指を、にらんでる。そのまま身うごきもしない。こうなると、ぼくは急に愉快になってきた。ふいに
小指一本の大試合
(新字新仮名)
/
山中峯太郎
(著)
そうして、
血
(
ち
)
がめぐりだすように、死人の
両腕
(
りょううで
)
をこすってやりました。しかし、それでも、なんのききめもなさそうです。そのとき、ふと
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ニールスが
両腕
(
りょううで
)
にいっぱい
枯
(
か
)
れ草をかかえてきますと、ガチョウは、くちばしでニールスのシャツのえりをくわえて持ちあげ、
氷
(
こおり
)
の上に飛んでいきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
燈台看守はやっと
両腕
(
りょううで
)
があいたのでこんどは自分で一つずつ睡っている姉弟の膝にそっと置きました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
両腕
(
りょううで
)
には、こうもりがさを一本ずつ、かかえています。一本のかさには、絵がかいてあります。
眠りの精
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
おはるは、
安心
(
あんしん
)
しました。そして、さっきの
男
(
おとこ
)
の
人
(
ひと
)
をみると、むこうのベンチにもどって、ゆうべからこうしてじっとしているらしく、
両腕
(
りょううで
)
をくんでうつむいているのでした。
朝の公園
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
頬骨
(
ほおぼね
)
の高い、
眉
(
まゆ
)
の
濃
(
こ
)
い、いくらか南洋の血がまじっていそうな顔だちの、二十四五
歳
(
さい
)
の青年が、
膝
(
ひざ
)
に
両腕
(
りょううで
)
を
突
(
つ
)
っぱり、気味のわるいほど眼をすえて、朝倉先生を見つめている。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
両腕
(
りょううで
)
を緑の
枝
(
えだ
)
のあいだからのばして、いかにも悲しそうなようすをしていましたもの。そうだわ、これがママのよくおっしゃる世の中の災難てものなんだわ。ああ、かわいそうなお人形!
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「
犬
(
いぬ
)
がくわえてきたのを
追
(
お
)
い
払
(
はら
)
って、
捕
(
と
)
らえてきたのだよ、どこにも
傷
(
きず
)
がついていないようだ。」と、
子供
(
こども
)
は、あひるを
大事
(
だいじ
)
そうに
両腕
(
りょううで
)
の
間
(
あいだ
)
に
入
(
い
)
れて、いつまでも
放
(
はな
)
そうとはしませんでした。
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
島のいちばん高いところにひとりの
巨人
(
きょじん
)
が立って、じぶんと島とにふりかかってくるおそろしいわざわいに
絶望
(
ぜつぼう
)
してでもいるように、
両腕
(
りょううで
)
を高くあげているのが、はっきりと見えたからです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
見ると荒田老は
両腕
(
りょううで
)
を深く組み、その上にあごをうずめて、
居眠
(
いねむ
)
りでもしているかのような
格好
(
かっこう
)
をしていた。ほかの人たちの中にも、頭を
椅子
(
いす
)
の背にもたせて眼をつぶっているものが二三人あった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
お妃さまは赤ちゃんを
両腕
(
りょううで
)
にだきあげて、お
乳
(
ちち
)
をのませました。
にいさんと妹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
大将
両腕
(
りょううで
)
を上げ整枝法のピラミッド形をつくる。
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
つづいて上半身が現われて、
両腕
(
りょううで
)
を煙突のふちにかけました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
腕
常用漢字
中学
部首:⾁
12画
“両”で始まる語句
両
両親
両人
両手
両方
両肱
両側
両眼
両国
両掌