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両国橋
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りやうごくばし
ふりがな文庫
“
両国橋
(
りやうごくばし
)” の例文
旧字:
兩國橋
然し
渡場
(
わたしば
)
は
未
(
いま
)
だ
悉
(
こと/″\
)
く東京市中から其の跡を絶つた訳ではない。
両国橋
(
りやうごくばし
)
を
間
(
あひだ
)
にして其の
川上
(
かはかみ
)
に
富士見
(
ふじみ
)
の
渡
(
わたし
)
、その
川下
(
かはしも
)
に
安宅
(
あたけ
)
の
渡
(
わたし
)
が残つてゐる。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「
御維新
(
ごゐしん
)
」
前
(
まへ
)
の或年の正月、父は川向うへ年始に
行
(
ゆ
)
き、帰りに
両国橋
(
りやうごくばし
)
を渡つて来ると、少しも見知らない
若侍
(
わかざむらひ
)
が
一人
(
ひとり
)
偶然父と道づれになつた。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其方
(
そのかた
)
さして
歩
(
あゆ
)
む人は
皆
(
みな
)
大尉
(
たいゐ
)
の
行
(
かう
)
を送るの人なるべし、
両国橋
(
りやうごくばし
)
にさしかゝりしは午前七時三十分、
早
(
は
)
や橋の
北側
(
きたがは
)
は
人垣
(
ひとがき
)
と
立
(
たち
)
つどひ、
川上
(
かはかみ
)
はるかに見やりて、
翠
(
みどり
)
かすむ
筑波
(
つくば
)
の山も
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
看上
(
みあ
)
ぐるばかりの
大熊手
(
おほくまで
)
を
担
(
かつ
)
ぎて、
例
(
れい
)
の
革羽織
(
かはばおり
)
の
両国橋
(
りやうごくばし
)
の中央に
差懸
(
さしかゝ
)
り
候処
(
そろところ
)
一葬儀
(
いちさうぎ
)
の
行列
(
ぎやうれつ
)
前方
(
ぜんほう
)
より
来
(
きた
)
り
候
(
そろ
)
を
避
(
さ
)
くるに
由
(
よし
)
なく
忽
(
たちまち
)
ち
之
(
これ
)
を
河中
(
かちう
)
に
投棄
(
なげす
)
て、
買直
(
かいなほ
)
しだ/\と
引返
(
ひきかへ
)
し
候
(
そろ
)
を
小生
(
せうせい
)
の
目撃致候
(
もくげきいたしそろ
)
は
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
さるが故に、私は
永代橋
(
えいたいばし
)
の鉄橋をば
却
(
かへつ
)
てかの
吾妻橋
(
あづまばし
)
や
両国橋
(
りやうごくばし
)
の如くに
醜
(
みに
)
くいとは思はない。新しい鉄の橋はよく
新
(
あたら
)
しい
河口
(
かこう
)
の風景に一致してゐる。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
両国橋
(
りやうごくばし
)
をくぐつて来た川蒸汽はやつと浮き桟橋へ横着けになつた。「
隅田丸
(
すみだまる
)
三十号」(?)——僕は或はこの小蒸汽に何度も前に乗つてゐるのであらう。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
吾妻橋
(
あづまばし
)
両国橋
(
りやうごくばし
)
等の眺望は
今日
(
こんにち
)
の処あまりに不整頓にして
永代橋
(
えいたいばし
)
に於けるが如く感興を一所に集注する事が出来ない。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
僕等は
両国橋
(
りやうごくばし
)
の
袂
(
たもと
)
を左へ切れ、
大川
(
おほかは
)
に沿つて歩いて行つた。「
百本杭
(
ひやつぽんぐひ
)
」のないことは前にも書いた通りである。しかし「
伊達様
(
だてさま
)
」は残つてゐるかも知れない。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
水上
(
すゐじやう
)
バスへ
御乗
(
おの
)
りのお
客
(
きやく
)
さまはお
急
(
いそ
)
ぎ
下
(
くだ
)
さいませ。
水上
(
すゐじやう
)
バスは
言問
(
こととひ
)
から
柳橋
(
やなぎばし
)
、
両国橋
(
りやうごくばし
)
、
浜町河岸
(
はまちやうがし
)
を一
周
(
しう
)
して
時間
(
じかん
)
は一
時間
(
じかん
)
、
料金
(
れうきん
)
は
御
(
ご
)
一
人
(
にん
)
五十
円
(
ゑん
)
で
御在
(
ござい
)
ます。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
両国橋
(
りやうごくばし
)
と
新大橋
(
しんおほはし
)
との
間
(
あひだ
)
を
一𢌞
(
ひとまはり
)
した
後
(
のち
)
、
長吉
(
ちやうきち
)
はいよ/\浅草の
方
(
はう
)
へ帰らうと決心するにつけ、「もしや」といふ一念にひかされて再び
葭町
(
よしちやう
)
の
路地口
(
ろぢぐち
)
に
立寄
(
たちよ
)
つて見た。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“両国橋”の解説
両国橋(りょうごくばし)は、隅田川にかかる橋で、国道14号(靖国通り・京葉道路)を通す。
西岸の東京都中央区東日本橋二丁目と東岸の墨田区両国一丁目を結ぶ。橋のすぐ近くには神田川と隅田川の合流点がある。
1686年(貞享3年)に国境が変更されるまでは武蔵国下総国の国境にあったことから、両国橋と呼ばれる江戸名所図会 両国橋。
(出典:Wikipedia)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“両国”で始まる語句
両国
両国間
両国鮓
両国劇場
両国河岸
両国稲荷
両国停車場
両国尾上町
両国広小路
両国百本杭