“もだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モダ
語句割合
80.9%
11.9%
5.1%
黙止0.5%
0.3%
沈默0.3%
沈黙0.3%
0.3%
黙然0.3%
點止0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、悪いことは身にかぶって、立切たてきって終う。そして又切なさに泣いて終う。福々爺の顔は困惑に陥り、明らかにもだえだした。然し
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
二人は又接穂つぎほなさに困つた。そして長い事もだしてゐた。吉野はう顔のほてりも忘られて、酔醒よひざめの佗しさが、何がなしの心の要求のぞみと戦つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
友は蔦蘿つたかづらの底に埋れたる一たいの石を指ざして、キケロの墓を見よといへり。是れ無慙むざんなる刺客せきかくの劍の羅馬第一の辯士の舌をもだせしめし處なりき。
両人様々に証拠をとりて詫言わびごと申せしゆゑ、久政も黙止もだしがたく、然らばとて免許ありて差置かれけるに、此間このあいだ信長陣替の時丁野ちょうの若狭守と共に討つて出で合戦し、織田勢あまた討捕りしかども却て
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
我が恋なり、恋ゆゑにもだゆるにあらず、牢獄の為に悶ゆるなり、我は籠中にあるを苦しむよりも、我が半魂の行衛ゆくゑの為に血涙を絞るなり。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
あまさきにあくがるる沈默もだふかみを
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
幾百いくひやく沈黙もだ大牛おほうし
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かますの煙草入を懐中ふところしまうと、しずかに身を起して立ったのは——あらためて松の幹にも凭懸よりかかって、すがって、あせって、もだえて、——ここから見ゆるという、花の雲井をいまはただ、あおくも白くも
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
黙然もだりてさかしらするはさけみて酔泣ゑひなきするになほかずけり (同・三五〇)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
先年せんねん自分じぶんに下されしなり大切の品なれども其方そのはうねがひ點止もだし難ければつかはすなりと御墨付おんすみつきを添てくだんの短刀をぞたまはりける其お墨付すみつきには
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)