“はりま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハリマ
語句割合
播磨84.1%
貼交4.9%
梁間3.7%
針間1.2%
打曲1.2%
張交1.2%
張廻1.2%
播摩1.2%
殴曲1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女(あれ)は播磨(はりま)の印南野(いなみの)の出身であるが、親もなくて不幸ないやしい境遇にいるので、ついふびんに思って情をかけてしまったのだ。
堀田伯爵のために描いた『徒然草』の貼交(はりま)ぜ屏風(びょうぶ)一双は椿岳晩年の作として傑作の中に数うべきものであって、その下画らしいものが先年の椿岳展覧会にも二、三枚見えた。
大工が普請(ふしん)するとき、柱の順番を附くるに、梁間(はりま)(家の幅なり)の方、三尺毎(ごと)にいろはの印を付け、桁行(けたゆき)(家の長さ)の方、三尺毎に一二三を記し、いの三番、ろの八番などいうて
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
針間(はりま)の志自牟(しじむ)が家に住みし時に、汝(な)が命名を顯はさざらませば一三、更に天の下知らさむ君とはならざらまし。これ既に汝(な)が命の功(いさを)なり。
かれ玖須婆(くすば)の河一一を逃れ渡りて、針間(はりま)の國一二に至りまし、その國人名は志自牟(しじむ)が家一三に入りまして、身を隱して、馬甘(うまかひ)牛甘(うしかひ)に役(つか)はえたまひき一四。
商賈(しょうこ)も出た負販(ふはん)の徒も出た。人の横面(そっぽう)を打曲(はりま)げるが主義で、身を忘れ家を忘れて拘留の辱(はずかしめ)に逢(あ)いそうな毛臑(けずね)暴出(さらけだ)しの政治家も出た。猫も出た杓子(しゃくし)も出た。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それを憤(いか)りて喰(くっ)て懸れば、手に合う者はその場で捻返(ねじかえ)し、手に合わぬ者は一時(じ)笑ッて済まして後(のち)、必ず讐(あだ)を酬(むく)ゆる……尾籠(びろう)ながら、犬の糞(くそ)で横面(そっぽう)を打曲(はりま)げる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
がらくた壇上に張交(はりま)ぜの二枚屏風(にまいびょうぶ)、ずんどの銅(あか)の花瓶に、からびたコスモスを投込んで、新式な家庭を見せると、隣の同じ道具屋の亭主は、炬燵櫓(こたつやぐら)に、ちょんと乗って、胡坐(あぐら)を小さく、風除(かぜよ)けに
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幾重(いくえ)にも張廻(はりま)わしてある厳重を極めた警戒網を次から次に大手を振って突破して、一直線に福岡県庁に自首して出た時には、全県下の警察が舌を捲いて震駭(しんがい)したという。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
唯(たゞ)この頃(ころ)の樣(やう)に欝(ふさ)いで居(い)たら身體(からだ)の爲(ため)に成(な)るまいと思(おも)はれる、これは急(いそ)がぬ事(こと)として、ちと寄席(よせ)きゝにでも行(い)つたら何(ど)うか、播摩(はりま)が近(ちか)い處(ところ)へかゝつて居(い)る
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
吃驚(びっくり)して振反(ふりかえ)ると、下女の松めが何時(いつ)戻ったのか、見(み)ともない面(つら)を罅裂(えみわれ)そうに莞爾(にこ)つかせて立ってやがる。私は余程(よっぽど)飛蒐(とびかか)って横面をグワンと殴曲(はりま)げてやろうかと思った。腹が立って腹が立って……
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)