“振反”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふりかえ80.0%
ふりかい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先の方へぽく/\く人が、うしろ振反ふりかえって見るようだが、暗いので分らん。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
吃驚びっくりして振反ふりかえると、下女の松めが何時いつ戻ったのか、ともないつら罅裂えみわれそうに莞爾にこつかせて立ってやがる。私は余程よっぽど飛蒐とびかかって横面をグワンと殴曲はりまげてやろうかと思った。腹が立って腹が立って……
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ソコでぬすむが如くに水を飲んで、抜足をして台所を出ようとすると、忽ち奥坐舗の障子がサッと開いた。文三は振反ふりかいッて見て覚えず立止ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)