振反ふりかえ)” の例文
先の方へぽく/\く人が、うしろ振反ふりかえって見るようだが、暗いので分らん。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
吃驚びっくりして振反ふりかえると、下女の松めが何時いつ戻ったのか、ともないつら罅裂えみわれそうに莞爾にこつかせて立ってやがる。私は余程よっぽど飛蒐とびかかって横面をグワンと殴曲はりまげてやろうかと思った。腹が立って腹が立って……
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と呼ばれ、源兵衞は不審な顔をして振反ふりかえ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
振反ふりかえッて見れば……お勢で。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)