“打曲(はりま)” の例文
商賈(しょうこ)も出た負販(ふはん)の徒も出た。人の横面(そっぽう)を打曲(はりま)げるが主義で、身を忘れ家を忘れて拘留の辱(はずかしめ)に逢(あ)いそうな毛臑(けずね)暴出(さらけだ)しの政治家も出た。猫も出た杓子(しゃくし)も出た。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それを憤(いか)りて喰(くっ)て懸れば、手に合う者はその場で捻返(ねじかえ)し、手に合わぬ者は一時(じ)笑ッて済まして後(のち)、必ず讐(あだ)を酬(むく)ゆる……尾籠(びろう)ながら、犬の糞(くそ)で横面(そっぽう)を打曲(はりま)げる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)