“はりまぜ”の漢字の書き方と例文
語句割合
張交100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二階のふすまに半紙四ツ切程の大きさに複刻した浮世絵の美人画が張交はりまぜにしてある。その中には歌麻呂のあわび取り、豊信とよのぶの入浴美女など、かつてわたくしが雑誌此花このはな挿絵さしえで見覚えているものもあった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
時計の右が壁で、左が袋戸棚ふくろとだなになっていた。その張交はりまぜ石摺いしずりだの、俳画だの、扇の骨を抜いたものなどが見えた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
美「なに、あれはいけないのですよ、張交はりまぜが足りないから何でも安どんが出せと云いましたから、反古ほごの中に皺くちゃになって居たのですが、あれはわちきのおとっさんが書きましたので」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)