梁間はりま)” の例文
桁行けたゆき七間、梁間はりま四間半、茅葺かやぶ四注しちゅう造りで、表てに十帖の座敷が三つ、接待、中の間、上段の間とある。これらは南に面しており、裏の北側に化粧けわいの間と茶の間が続いていた。
大工が普請ふしんするとき、柱の順番を附くるに、梁間はりま(家の幅なり)の方、三尺ごとにいろはの印を付け、桁行けたゆき(家の長さ)の方、三尺毎に一二三を記し、いの三番、ろの八番などいうて
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
桁行けたゆき二十間、梁間はりま十五間、切妻造り、柿葺こけらぶきの、格に嵌まった堂々たる館で、まさしく貴族の住居であるべく、誰の眼にも見て取れた。しかし凄じいまでに荒れていて、階段まで雑草が延びていた。
弓道中祖伝 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)