“りょうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
良寛50.0%
僚艦16.7%
両間8.3%
梁寛8.3%
梁間8.3%
粱稈8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜ僧良寛りょうかんが私たちの心をくか。無念に達し得た彼が慕わしく思える。彼の学識は彼の信仰を乱すことがなかった。彼も好んで子供と戯れたと云われる。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
僚艦りょうかんからも、かくべつ、ちがった報告はないんだね」
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
天は蒼々そうそうとしてかみにあり。人は両間りょうかんに生れて性皆相近し。ならい相遠きなり。世の始より性なきの人なし。習なきの俗なし。世界万国皆其国々の習ありて同じからず。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「城中の梁寛りょうかん趙衢ちょうくのふたりが、留守を奇貨として、反旗をかかげ、夏侯淵に内応したものと思われます。ここにいてはご一身も危ないでしょう。いざ疾くほかへ」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その煙にくすぶるせいか、梁間りょうかんの額や柱上のれんことごとく妙に油ぎっている。事によると煤けていないものは、天井から幾つも吊り下げた、金銀二色の紙銭だの、螺旋状の線香だのばかりかも知れない。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
第一軍の兵士は高粱コウリャンを喰ひ第二軍の兵士は佳肉に飽く。これ地理のしからしむる所なり。第一軍附の新聞記者は粱稈りょうかんに坐し第二軍附の新聞記者は石牀せきしょうに眠る。これ事情の然らしむる所なり。
従軍紀事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)