良寛りょうかん)” の例文
良寛りょうかんの書には、不肖ながら私も心の底から惚れこんで、一通り見られるだけのものは、百点位見た積りである。
良寛の書 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
なぜ僧良寛りょうかんが私たちの心をくか。無念に達し得た彼が慕わしく思える。彼の学識は彼の信仰を乱すことがなかった。彼も好んで子供と戯れたと云われる。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
良寛りょうかん(その弟子) 二十七歳
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
また、近頃やかましくいわれております良寛りょうかんの書にいたしましても実に美しいのであります。
良寛りょうかんが否認する料理屋の料理とか、書家の書歌みの歌の意は、小生しょうせい双手もろてを挙げて同感するが、世人は一向反省の色を見せない。世人の多くは真剣にものを考えないとしか考えられない。
味覚馬鹿 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
大徳寺代々のうちでの随一の能書家(これは私の独断であるが)春屋しゅんおく禅師の書、池野大雅いけのたいがの書、良寛りょうかん和尚の書、茶人元伯げんぱく原叟げんそうなどの書などと共通なところを持っているかのように思われる。
一茶の書 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)