“貼交(はりま)” の例文
と呟(つぶ)やいた。彼の足許(あしもと)へ身を寄せるようにして、色紙で貼交(はりま)ぜの手筐(てばこ)のような物を作っていたさえは
彩虹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
堀田伯爵のために描いた『徒然草』の貼交(はりま)ぜ屏風(びょうぶ)一双は椿岳晩年の作として傑作の中に数うべきものであって、その下画らしいものが先年の椿岳展覧会にも二、三枚見えた。
今日美代吉の宅(たく)へ参ってふと見たる屏風の貼交(はりま)ぜ、その短冊を見れば、父が勘当の折に書いてくれました自筆の……歌でございます……その短冊から段々問い合せますると、松山久馬の娘である
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あしらい方も慣れているし、なにを好むかも知っているらしく、ときおり美しい貼交(はりま)ぜの香筺(こうばこ)とか、人形道具とか、貝合せとか、小さい白粉壺(おしろいつぼ)などを持って来て呉(く)れたが
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)