“鷄卵(たまご)” の例文
新字:鶏卵
大名は滅多に他所(よそ)で煑炊(にた)きした物を食べません。茶店から貰つたのは、熱い湯と、生みたての鷄卵(たまご)だけ。
カスタード(牛乳(ぎうにう)と鷄卵(たまご)とに砂糖(さたう)を入(い)れて製(せい)したるもの)、鳳梨(パイナツプル)、七面鳥(めんてう)の燒肉(やきにく)、トッフィー(砂糖(さたう)と牛酪(バター)で製(せい)して固(かた)く燔(や)いた菓子(くわし))、それに牛酪(バター)つきの𤍠(あつ)い炕麺麭(やきぱん)
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
また其(そ)の手(て)で、硝子杯(コツプ)の白雪(しらゆき)に、鷄卵(たまご)の蛋黄(きみ)を溶(と)かしたのを、甘露(かんろ)を灌(そゝ)ぐやうに飮(の)まされました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と頼めば頓(やが)て持ち來(きた)る膳部の外に摺芋(すりいも)に鷄卵(たまご)を掛けたるを下物(さかな)として酒を持ち來り是は明日(あす)峠を目出度(めでたく)越え玉はんことを祝(ことほ)ぎたてまつるなり味なしとて許されて志しばかりを
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
フライにしたハムは勿論のこと、少なくとも、鷄卵(たまご)を一つ持つて來なくちやなりませんわね。
頼み置かれよ又(また)燒酎(せうちう)鷄卵(たまご)白木綿等(しろもめんとう)の用意を頼むなり其入用は某しが出すべしとて後藤は路金を胴卷(どうまき)の儘(まゝ)亭主に預けおき悉皆(こと/″\)く用意を申し付て強刀(がうたう)を帶(たい)し鐵の延棒(のべぼう)を引提(ひつさげ)熊谷堤を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その眼(まなこ)でなうて、そんな鬪爭(けんくわ)を買(か)ふ眼(まなこ)が何處(どこ)にあらう? 足下(おぬし)の頭(あたま)には鷄卵(たまご)に黄蛋(きみ)が充實(つま)ってゐるやうに、鬪爭(けんくわ)が充滿(いっぱい)ぢゃ、しかも度々(たび/″\)打撲(どや)されたので、少許(ちっと)腐爛氣味(くされぎみ)ぢゃわい。
自分はトランクの上の臺所で晝御飯の仕度にかかつて、有合せの野菜や鷄卵(たまご)や冷肉でお菜を作つた。お祭だと云ふ特別な心持で居ながら、やはり二人ぎりで箸を取る食事は寂しかつた。
巴里の独立祭 (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
扨寶珠花屋八五郎は後藤の出行し後(のち)早々(さう/\)下男の彌助にいひ付(つけ)先(まづ)燒酎(せうちう)鷄卵(たまご)白木綿等(しろもめんとう)を買調(かひとゝの)へ夫より外科(げくわ)へ怪我人ある趣き申遣(つかは)し招きけるに醫師(いし)は幸ひ在宿(ざいしゆく)なればとて彌助に藥籠(やくろう)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
知(しら)せけるにそ初瀬留は打驚(うちおどろ)き早速(さつそく)來(きた)りて吉之助に逢(あ)ひ私し故に御勘當(ごかんだう)の御身となられし由嘸(さぞ)かし憎(にく)き者と思召(おぼしめさ)れんが此上は私し何事も御見繼(おみつぎ)申さんにより何處(いづく)へも行き給はず五八の方に居給へとて夫より呉服屋(ごふくや)へ言ひ付吉之助が衣類(いるゐ)其外(そのほか)何不自由(なにふじいう)なく送(おく)りければ是ぞ誠に鷄卵(たまご)に四角(かく)の眞實(しんじつ)と仕送(しおく)らるゝ身は思ふなるべし或日五八は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)