“強刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうとう75.0%
がうたう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手慣てなれたる強刀ごうとう、何はともあれ、綱を去って鯉口こいぐち押し拡げておかねば——あたふた家の中へ引っ返しかけたが、万一の場合を思ったか
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それかといって特に刀に奇をてらったふうもないし、慶長ばやりの胴田貫どうたぬきだとか厚重あつがさねだとかいう、いわゆる強刀ごうとう大業刀おおわざものらしい物を用いなかったことがわかる。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頼み置かれよまた燒酎せうちう鷄卵たまご白木綿等しろもめんとうの用意を頼むなり其入用は某しが出すべしとて後藤は路金を胴卷どうまきまゝ亭主に預けおき悉皆こと/″\く用意を申し付て強刀がうたうたいし鐵の延棒のべぼう引提ひつさげ熊谷堤を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
呼に此方の後藤は先刻せんこくより表に立て懸合かけあひの樣子を聞居きゝゐたりしが元より氣象きしやう濶達くわつたつの人故ぢり/\氣をいらち今に見よとうでさすつてまつ處に八五郎が呼込や否や油屋の見世へをどあがりたり其體そのてい赤銅造しやくどうづくりの強刀がうたう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)