トップ
>
風雲
>
ふううん
ふりがな文庫
“
風雲
(
ふううん
)” の例文
神官
(
しんかん
)
は
祭壇
(
さいだん
)
にこう
祈祷
(
きとう
)
したが、あのハズミで飛んだ一
片
(
ぺん
)
の
木太刀
(
きだち
)
が、まッたく
予想
(
よそう
)
もせぬ
風雲
(
ふううん
)
を地上から
迎
(
むか
)
えにいったものになろうとは、おそらく
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
走
(
はし
)
る
者
(
もの
)
は
以
(
もつ
)
て
(八)
罔
(
あみ
)
を
爲
(
な
)
す
可
(
べ
)
く、
游
(
およ
)
ぐ
者
(
もの
)
は
以
(
もつ
)
て
(九)
綸
(
いと
)
を
爲
(
な
)
す
可
(
べ
)
く、
飛
(
と
)
ぶ
者
(
もの
)
は
以
(
もつ
)
て
(一〇)
矰
(
いぐるみ
)
を
爲
(
な
)
す
可
(
べ
)
し。
龍
(
りよう
)
に
至
(
いた
)
つては、
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
風雲
(
ふううん
)
に
乘
(
じよう
)
じて
天
(
てん
)
に
上
(
のぼ
)
るを
知
(
し
)
ること
能
(
あた
)
はず。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
恁
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
風雲
(
ふううん
)
は、
加能丸
(
かのうまる
)
既往
(
きわう
)
の
航海史上
(
かうかいしじやう
)
珍
(
めづら
)
しからぬ
現象
(
げんしやう
)
なれども、(
一人坊主
(
ひとりばうず
)
)の
前兆
(
ぜんてう
)
に
因
(
よ
)
りて
臆測
(
おくそく
)
せる
乘客
(
じやうかく
)
は、
恁
(
かゝ
)
る
現象
(
げんしやう
)
を
以
(
もつ
)
て
推
(
すゐ
)
すべき、
風雨
(
ふうう
)
の
程度
(
ていど
)
よりも、
寧
(
むし
)
ろ
幾十倍
(
いくじふばい
)
の
恐
(
おそれ
)
を
抱
(
いだ
)
きて
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
端粛とは人間の活力の動かんとして、未だ動かざる姿と思う。動けばどう変化するか、
風雲
(
ふううん
)
か
雷霆
(
らいてい
)
か、見わけのつかぬところに
余韻
(
よいん
)
が
縹緲
(
ひょうびょう
)
と存するから
含蓄
(
がんちく
)
の
趣
(
おもむき
)
を
百世
(
ひゃくせい
)
の
後
(
のち
)
に伝うるのであろう。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
おまけに左膳が
顎
(
あご
)
を預けている本所の旗本鈴川源十郎があんまり頼みにならないために諸事意のごとく運ばず、乾雲は依然として左膳の手にあるものの、いまだに二剣ところを別して
風雲
(
ふううん
)
急
(
きゅう
)
を告げ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
天に不思議の
風雲
(
ふううん
)
有り人に不時の
禍
(
わざは
)
ひありとは
宜
(
むべ
)
なる
哉
(
かな
)
爰
(
こゝ
)
に杉戸屋富右衞門は去六月廿六日
晝
(
ひる
)
立にして商用の爲め
栃木
(
とちぎ
)
町より藤田
古河邊
(
こがへん
)
へ到り暫く
逗留
(
とうりう
)
なし七月四日晝前に我が家へ歸りければ女房お
峰
(
みね
)
は出迎ひ先御無事にと
打喜
(
うちよろこ
)
び
而
(
して
)
又旦那には村中の大變を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
嵯峨
(
さが
)
の
仁和寺
(
にんなじ
)
に、
麿
(
まろ
)
の
親身
(
しんみ
)
な
阿闍梨
(
あじゃり
)
がわたらせられるほどに、ひとまずそれへお
越
(
こ
)
し
召
(
め
)
されて、しばらくは天下の
風雲
(
ふううん
)
をよそに、世のなりゆきを見ておわせ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“風雲”の意味
《名詞》
風 雲(かぜくも、かざぐも、ふううん)
(かぜくも、かざぐも、ふううん)風や雲。風と雲。
(ふううん) 大事件が起こりそうな気配。
(ふううん) 竜が風や雲に乗って天に昇るように、英雄や豪傑が世に出る好機。
(出典:Wiktionary)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
“風雲”で始まる語句
風雲児
風雲裡