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鑄
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い
ふりがな文庫
“
鑄
(
い
)” の例文
新字:
鋳
されどいへ、汝はこれを己が財布の中に
有
(
も
)
つや。我即ち。然り、そを
鑄
(
い
)
し
樣
(
さま
)
に何の疑はしき事もなきまで光りて
圓
(
まる
)
し。 八五—八七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
「何と云ふ弱蟲!
鑄
(
い
)
かけの利かない古鍋、地金としてだつて誰も引取り手はあるまいな……」自分は、自嘲する。
湖畔手記
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
馬
(
うま
)
の
背
(
せ
)
のやうに
乘上
(
のりあが
)
つた
俥
(
くるま
)
の
上
(
うへ
)
の
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に、
角柱
(
かくばしら
)
の
大門
(
おほもん
)
に、
銅板
(
どうばん
)
の
額
(
がく
)
を
打
(
う
)
つて、
若葉町
(
わかばちやう
)
旭
(
あさひ
)
の
廓
(
くるわ
)
と
鑄
(
い
)
てかゝげた、
寂然
(
しん
)
とした、
明
(
あか
)
るい
場所
(
しま
)
を
見
(
み
)
たからである。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
潰して
鑄
(
い
)
た有名な文錢——だつたのです。
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
蛇
(
くちなは
)
の
料理
(
れうり
)
鹽梅
(
あんばい
)
を
潛
(
ひそ
)
かに
見
(
み
)
たる
人
(
ひと
)
の
語
(
かた
)
りけるは、(
應
(
おう
)
)が
常住
(
じやうぢう
)
の
居所
(
ゐどころ
)
なる、
屋根
(
やね
)
なき
褥
(
しとね
)
なき
郷
(
がう
)
屋敷田畝
(
やしきたんぼ
)
の
眞中
(
まんなか
)
に、
銅
(
あかゞね
)
にて
鑄
(
い
)
たる
鼎
(
かなへ
)
(に
類
(
るゐ
)
す)を
裾
(
す
)
ゑ、
先
(
ま
)
づ
河水
(
かはみづ
)
を
汲
(
く
)
み
入
(
い
)
るゝこと
八分目
(
はちぶんめ
)
餘
(
よ
)
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
おほみそかは
大薩摩
(
おほざつま
)
の、もの
凄
(
すご
)
くも
又
(
また
)
可恐
(
おそろ
)
しき、
荒海
(
あらうみ
)
の
暗闇
(
やみ
)
のあやかしより、
山寺
(
やまでら
)
の
額
(
がく
)
の
魍魎
(
まうりやう
)
に
至
(
いた
)
るまで、
霙
(
みぞれ
)
を
錬
(
ね
)
つて
氷
(
こほり
)
を
鑄
(
い
)
つゝ、
年
(
とし
)
の
瀬
(
せ
)
に
楯
(
たて
)
を
支
(
つ
)
くと
雖
(
いへど
)
も、
巖間
(
いはま
)
の
水
(
みづ
)
は
囁
(
さゝや
)
きて、
川端
(
かはばた
)
の
辻占
(
つじうら
)
に
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鑄
部首:⾦
22画
“鑄”を含む語句
鑄掛屋
鑄型
鑄掛
鑄釜
鑄拔
鑄掛勝
陶鑄力
鑄鐘師
鑄造錢
鑄造
鑄込
鑄物塲
鑄物
典鑄司
鑄懸
鍋鑄掛
蘭鑄
眞鍮鑄鋲
新鑄未刻印
新鑄