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邸宅
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ていたく
ふりがな文庫
“
邸宅
(
ていたく
)” の例文
貴族の
邸宅
(
ていたく
)
と云つた構へではないが、紳士の別莊といふやうな建物で、屋根の頂をとりまく鋸壁が、畫のやうな外觀を見せてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
舞台
(
ぶたい
)
はいふまでもなく
櫻
(
さくら
)
の
園
(
その
)
の女
主
(
しゆ
)
人ラアネフスカヤの
邸宅
(
ていたく
)
の
廣間
(
ひろま
)
で、時は
春
(
はる
)
の
夜
(
よ
)
、その
地
(
ち
)
方の名家もやがて
沒落
(
ぼつらく
)
といふ
悲
(
かな
)
しい
運命
(
うんめい
)
の前にあるのだが
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
保吉
女主人公
(
じょしゅじんこう
)
は若い奥さんなのです。外交官の夫人なのです。勿論東京の
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
の
邸宅
(
ていたく
)
に住んでいるのですね。
或恋愛小説
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その大使と、劉夫人とは、今日の有様では大変親密な間柄らしいが、一体どうしたというのであろう。大使はあのまま劉夫人の
邸宅
(
ていたく
)
へ向ったのであろうか。
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
現在は
如何
(
いか
)
なる人の
邸宅
(
ていたく
)
になって居るか知らぬけれど、あの井戸ばかりは依然として、古い古い柳の
老木
(
おいぎ
)
と共に、あの庭の片隅に残って居るであろうと思う。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
パリーの街路の
舗石
(
しきいし
)
は周囲をとりかこみ、ヴァレーヌ街のりっぱなクラシックふうな
邸宅
(
ていたく
)
は付近に立ち並び、廃兵院の丸屋根はすぐそばにあり、下院の建物も遠くなく
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
然
(
さ
)
ればよなと
思
(
おも
)
ひながら、
殊更
(
ことさら
)
に
知
(
し
)
らず
顏
(
がほ
)
粧
(
よそほ
)
ひつゝ、
主人
(
あるじ
)
は
御婦人
(
ごふじん
)
なるにや、
扨
(
さて
)
は
何某殿
(
なにがしどの
)
の
未亡人
(
びばうじん
)
とか、さらずは
妾
(
おもひもの
)
なんどいふ
人
(
ひと
)
か、
別
(
べつ
)
して
與
(
あた
)
へられたる
邸宅
(
ていたく
)
かと
問
(
と
)
へば
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そして奉行所に
抛
(
ほう
)
りこみ、またたく間に、人数をととのえて、大賀弥四郎の
邸宅
(
ていたく
)
を包囲した。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
戦後その身の
閑
(
かん
)
なるがために
所謂
(
いわゆる
)
脾肉
(
ひにく
)
の
嘆
(
たん
)
に
堪
(
た
)
えず、
折柄
(
おりから
)
渡来
(
とらい
)
したる日本人に対し、もしも日本政府にて
余
(
よ
)
を
雇入
(
やといい
)
れ
彼
(
か
)
の
若年寄
(
わかどしより
)
の
屋敷
(
やしき
)
のごとき
邸宅
(
ていたく
)
に居るを得せしめなば
別
(
べつ
)
に
金
(
かね
)
は望まず
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
人波
(
ひとなみ
)
打
(
う
)
てる狹き道をば、
容赦
(
ようしや
)
もなく
蹴散
(
けちら
)
し、指して行衞は北鳥羽の方、いづこと問へど人は知らず、平家一門の
邸宅
(
ていたく
)
、武士の
宿所
(
しゆくしよ
)
、殘りなく火中にあれども消し止めんとする人の影見えず。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
今日大阪の上流の家庭は争って
邸宅
(
ていたく
)
を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
間
(
ま
)
もなく
邸宅
(
ていたく
)
にいよいよ
買
(
かひ
)
手がついたといふ
話
(
はなし
)
が
傳
(
つた
)
はつて、ラアネフスカヤが
悲
(
かな
)
しみに
打
(
う
)
たれて
卒倒
(
そつとう
)
する
塲面
(
ばめん
)
となつてくるのであるがその
間
(
あひだ
)
裏
(
うら
)
手からカチン
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「ほほう。あんな方面の労務
出資
(
しゅっし
)
が、こんなに明るい新築の
邸宅
(
ていたく
)
になるなんて、世の中は面白いものだナ」
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
なるほど、京都へまいれば
秀吉公
(
ひでよしこう
)
のお力にすがることもでき、
公卿
(
こうけい
)
百官の
邸宅
(
ていたく
)
や
諸侯
(
しょこう
)
の門など
甍
(
いらか
)
をならべておりますから、またなんぞうまい
手蔓
(
てづる
)
にぶつからぬかぎりもござりますまい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二人が立っていたところから五十メートルばかりはなれた大きな
邸宅
(
ていたく
)
のやけあとの、石や
瓦
(
かわら
)
のかけらが山のようにつみかさなっているところへ、どすんと落ちた。
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それは東京の
郊外
(
こうがい
)
の焼けのこった町の岡の上にある広い
邸宅
(
ていたく
)
であった。
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
見るからにゾッとするような
陰惨
(
いんさん
)
な
邸宅
(
ていたく
)
だった。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
店がひけてから三丁ほど先に在るカフェ・ネオンの別荘(というと
体裁
(
ていさい
)
がいいが、その実、このカフェの持主の
喜多村次郎
(
きたむらじろう
)
の
邸宅
(
ていたく
)
にして同時に五人ばかりの女給が宿泊するように出来ている家で、実は彼女等の特殊な取引が行われるために存在する家だともいう)
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“邸宅”の意味
《名詞》
邸宅(ていたく)
大きな立派な住居。
(出典:Wiktionary)
“邸宅”の解説
邸宅(ていたく、英:mansion)は、大きな住居・住宅の意。
(出典:Wikipedia)
邸
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
宅
常用漢字
小6
部首:⼧
6画
“邸宅”で始まる語句
邸宅街