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車宿
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くるまやど
ふりがな文庫
“
車宿
(
くるまやど
)” の例文
町内の口ききの、肉屋と米屋と
車宿
(
くるまやど
)
の親方と床屋が、
他所行
(
よそいき
)
の羽織を引かけて、一軒一軒説いて廻った。
遺産
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
会社の直ぐ筋向うに一軒の
車宿
(
くるまやど
)
があったので、それとなく聞いて見ると、通常こう云う所では後のかゝり合いになるのを恐れて、容易に口を開かないものであるが
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
そこらに宅の出入の
車宿
(
くるまやど
)
がありましたが、その親方がいつも、「
御前様
(
ごぜんさま
)
が、御前様が」といいますから、「御前様とは誰なの」と聞きましたら、「大乗寺の御前様でさあ」と
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
實家
(
じつか
)
は
上野
(
うへの
)
の
新坂下
(
しんざかした
)
、
駿河臺
(
するがだい
)
への
路
(
みち
)
なれば
茂
(
しげ
)
れる
森
(
もり
)
の
木
(
こ
)
のした
暗侘
(
やみわび
)
しけれど、
今宵
(
こよひ
)
は
月
(
つき
)
もさやかなり、
廣小路
(
ひろこうぢ
)
へ
出
(
いづ
)
れば
晝
(
ひる
)
も
同樣
(
どうやう
)
、
雇
(
やと
)
ひつけの
車宿
(
くるまやど
)
とて
無
(
な
)
き
家
(
いへ
)
なれば
路
(
みち
)
ゆく
車
(
くるま
)
を
窓
(
まど
)
から
呼
(
よ
)
んで
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
変にゴミ/\したような感じのする横丁を這入って行くと、軒の傾きかけたような
車宿
(
くるまやど
)
があった。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
▼ もっと見る
奧
(
おく
)
さまとろ/\としてお
目覺
(
めさむ
)
れば、
枕
(
まくら
)
もとの
縁
(
ゑん
)
がはに
男女
(
なんによ
)
の
話
(
はな
)
し
聲
(
こゑ
)
さのみ
憚
(
はゞ
)
かる
景色
(
けしき
)
も
無
(
な
)
く、
此宿
(
こゝ
)
の
旦的
(
だんつく
)
の、
奧洲
(
おくしう
)
のと、
車宿
(
くるまやど
)
の二
階
(
かい
)
で
言
(
い
)
ふやうなるは、
奧
(
おく
)
さま
此處
(
こゝ
)
にと
夢
(
ゆめ
)
にも
人
(
ひと
)
は
思
(
おも
)
はぬなるべし。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
出
(
い
)
づる
大黒傘
(
だいこくがさ
)
の
上
(
うへ
)
に
雪
(
ゆき
)
つもるといふ
間
(
ま
)
もなきばかり
速
(
すみや
)
かに
立歸
(
たちかへ
)
りて
出入
(
でいり
)
の
車宿
(
くるまやど
)
名殘
(
なごり
)
なく
出拂
(
ではら
)
ひて
挽子
(
ひきこ
)
一人
(
ひとり
)
も
居
(
をり
)
ませねばお
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さまながらと
女房
(
にようばう
)
が
口上
(
こうじやう
)
其
(
その
)
まゝの
返
(
かへ
)
り
事
(
ごと
)
に
然
(
さ
)
らば
何
(
なに
)
とせんお
宅
(
たく
)
にお
案
(
あん
)
じはあるまじきに
明早朝
(
みやうさうてう
)
の
御歸館
(
ごきくわん
)
となされよなど
親切
(
しんせつ
)
に
止
(
と
)
められるれど
左樣
(
さう
)
もならず
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
“車”で始まる語句
車
車夫
車輪
車掌
車室
車前草
車蓋
車力
車駕
車座