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身近
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みぢか
ふりがな文庫
“
身近
(
みぢか
)” の例文
大空
(
おおぞら
)
をあおげば、
星
(
ほし
)
が
毎夜
(
まいよ
)
のごとく
笑
(
わら
)
ったり、
目
(
め
)
で
話
(
はなし
)
をしたりしますけれど、
山
(
やま
)
はもっと
身近
(
みぢか
)
に、
友
(
とも
)
だちを
持
(
も
)
ちたかったのでした。
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつのまにか岡がきっと
身近
(
みぢか
)
に現われるのが常なので、葉子は待ち設けていたように振り返って、朝の新しいやさしい微笑を与えてやった。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
最
(
もつと
)
も
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は、
何
(
なに
)
となく
身近
(
みぢか
)
に
物
(
もの
)
の
襲
(
おそ
)
ひ
来
(
く
)
る
気勢
(
けはひ
)
がする。
左
(
ひだり
)
の
手
(
て
)
がびくりとする
時
(
とき
)
、
左
(
ひだり
)
から
丁手掻
(
ちよつかい
)
で、
右
(
みぎ
)
の
腕
(
うで
)
がぶるつと
為
(
す
)
る
時
(
とき
)
、
右
(
みぎ
)
の
方
(
はう
)
から
狙
(
ねら
)
ふらしい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
道子
(
みちこ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
身近
(
みぢか
)
に
突然
(
とつぜん
)
白
(
しろ
)
ヅボンにワイシヤツを
着
(
き
)
た
男
(
をとこ
)
が
割込
(
わりこ
)
んで
来
(
き
)
たのに、
一寸
(
ちよつと
)
身
(
み
)
を
片寄
(
かたよ
)
せる
途端
(
とたん
)
、
何
(
なん
)
とつかずその
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ると、もう二三
年
(
ねん
)
前
(
まへ
)
の
事
(
こと
)
であるが
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
食料品
(
しょくりょうひん
)
をうっているこじんまりした店では、
客
(
きゃく
)
につり
銭
(
せん
)
をわたすために
主人
(
しゅじん
)
が
銭箱
(
ぜにばこ
)
のふたをあけた。そのとたん、
主人
(
しゅじん
)
はすぐ
身近
(
みぢか
)
に人のけはいがせまるような感じをうけた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
▼ もっと見る
僅か改めればまた通じるという類の
身近
(
みぢか
)
な伝説を、抱えていた民族の不幸とも考えられる。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
それは
身近
(
みぢか
)
に來てゐた。そしてそれを遮るようにと天に祈りを上げなかつたので——
掌
(
て
)
を合せもしなければ、跪づくこともせず、唇を動かすこともしなかつたので——それは來たのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
勝手になれ。葉子を心の底から動かしそうなものは一つも
身近
(
みぢか
)
には見当たらなかった。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
で、
両掌
(
りょうて
)
を
仰向
(
あおむ
)
け、低く紫玉の雪の
爪尖
(
つまさき
)
を頂く真似して、「
恁
(
か
)
やうに
穢
(
むさ
)
いものなれば、くど/\お礼など申して、お
身近
(
みぢか
)
は
却
(
かえ
)
つてお
目触
(
めざわ
)
り、御恩は忘れぬぞや。」と胸を
捻
(
ね
)
ぢるやうに
杖
(
つえ
)
で立つて
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
葉子の目から見た親類という
一群
(
ひとむ
)
れはただ
貪欲
(
どんよく
)
な
賤民
(
せんみん
)
としか思えなかった。父はあわれむべく影の薄い
一人
(
ひとり
)
の男性に過ぎなかった。母は——母はいちばん葉子の
身近
(
みぢか
)
にいたといっていい。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
“身”で始まる語句
身体
身
身上
身装
身扮
身體
身動
身長
身代
身悶