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精巧
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せいかう
ふりがな文庫
“
精巧
(
せいかう
)” の例文
暗い納戸の中に、かなり大きな
籠
(
かご
)
の中に入つて、
精巧
(
せいかう
)
な車を廻して居る五匹の白鼠を見付けると、平次の好奇心は火の如く燃えます。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし
本來
(
ほんらい
)
耐震性
(
たいしんせい
)
に
富
(
と
)
む
木造建築
(
もくざうけんちく
)
に、
特別
(
とくべつ
)
に
周到
(
しうたう
)
精巧
(
せいかう
)
なる
工作
(
こうさく
)
を
施
(
ほどこ
)
したのであるから、
自然
(
しぜん
)
耐震的能率
(
たいしんてきのうりつ
)
を
増
(
ま
)
すのは
當然
(
たうぜん
)
である。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
主人
(
しゆじん
)
はことさらに
刀
(
かたな
)
と
箸
(
はし
)
を
兩手
(
りやうて
)
に
持
(
も
)
つて、
切
(
き
)
つたり
食
(
く
)
つたりする
眞似
(
まね
)
をして
見
(
み
)
せた。
宗助
(
そうすけ
)
はひたすらに
其
(
その
)
精巧
(
せいかう
)
な
作
(
つく
)
りを
眺
(
なが
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
負傷
(
ふしやう
)
は
直
(
なを
)
る、
然
(
しか
)
し、
精巧
(
せいかう
)
な
銃
(
じう
)
を
毀
(
こは
)
したならば、それは
直
(
なを
)
らない。
況
(
ま
)
してあの
時
(
とき
)
中根
(
なかね
)
が
銃
(
じう
)
を
離
(
はな
)
して
顧
(
かへり
)
みなかつたならば、
銃
(
じう
)
は
水中
(
すゐちう
)
に
無
(
な
)
くなつたかも
知
(
し
)
れない。
即
(
すなは
)
ち
歩兵
(
ほへい
)
の
命
(
いのち
)
を
失
(
うしな
)
つたことになる。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
爾來
(
じらい
)
日本建築
(
にほんけんちく
)
は
漸次
(
ぜんじ
)
に
進歩
(
しんぽ
)
して
堅牢
(
けんらう
)
精巧
(
せいかう
)
なものを
生
(
しやう
)
ずるに
至
(
いた
)
つたが、これは
高級建築
(
かうきふけんちく
)
の
必然的條件
(
ひつぜんてきでうけん
)
として
現
(
あらは
)
れたので、
地震
(
ぢしん
)
を
考慮
(
かうりよ
)
したためではない。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
この物語の時代には、文字や圖案めかしい簡單な文身が、漸く繪に進化しただけのことで、まだ、大模樣やボカシ入や浮世繪風の
精巧
(
せいかう
)
な圖柄はありません。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
京都
(
きやうと
)
の
襟新
(
えりしん
)
と
云
(
い
)
ふ
家
(
うち
)
の
出店
(
でみせ
)
の
前
(
まへ
)
で、
窓硝子
(
まどがらす
)
へ
帽子
(
ばうし
)
の
鍔
(
つば
)
を
突
(
つ
)
き
付
(
つ
)
ける
樣
(
やう
)
に
近
(
ちか
)
く
寄
(
よ
)
せて、
精巧
(
せいかう
)
に
刺繍
(
ぬひ
)
をした
女
(
をんな
)
の
半襟
(
はんえり
)
を、いつ
迄
(
まで
)
も
眺
(
なが
)
めてゐた。その
中
(
うち
)
に
丁度
(
ちやうど
)
細君
(
さいくん
)
に
似合
(
にあひ
)
さうな
上品
(
じやうひん
)
なのがあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
空家で見付けた竹製の鐵砲は、思ひの外
精巧
(
せいかう
)
で、素人の細工としては、先づ最上のものでした。
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さや/\と衣摺れの音の聞えるのは、羽二重か
甲斐絹
(
かひき
)
か
精巧
(
せいかう
)
か
綸子
(
りんず
)
でなければなりません。
銭形平次捕物控:126 辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
天草で習つたオランダ風の
錺
(
かざり
)
を應用して、
精巧
(
せいかう
)
な鈴を作ることを工夫し、芳村道齋と名乘つて江戸中の
好事家
(
かうずか
)
の人氣を集めましたが、
名人業
(
めいじんわざ
)
であまりお寶にはならず、年中貧乏を看板に、女房一人
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
精
常用漢字
小5
部首:⽶
14画
巧
常用漢字
中学
部首:⼯
5画
“精巧”で始まる語句
精巧緻密