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睡
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ねぶ
ふりがな文庫
“
睡
(
ねぶ
)” の例文
覺えて
鹽尻峠
(
しほじりたふげ
)
も馬に遊ばんと頼み置きて寐に就く温泉にて
勞
(
つか
)
れを忘れ心よく
睡
(
ねぶ
)
りたれば夜の明けたるも知らず宿の者に催されて
漸
(
やう
)
やくに眼を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
思ふことは多し、我れは世を終るまで君のもとへ文の便りをたゝざるべければ、君よりも十通に一度の返事を與へ給へ、
睡
(
ねぶ
)
りがたき秋の夜は胸に抱いてまぼろしの面影をも見んと
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
思いのほかにたやすくはこびけるよ、とひそかに
笑坪
(
えつぼ
)
に入りて目をあげたる山木は、目を閉じ口を結びてさながら
睡
(
ねぶ
)
れるごとき中将の
相貌
(
かお
)
を仰ぎて、さすがに一種の
畏
(
おそ
)
れを覚えつ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
そうして
睡
(
ねぶ
)
たもまたある亡霊のわざであることを忘れかかって、別にそういう名の
忌
(
いま
)
わしいものが、独立してあるかの如く考え出したのは、さして珍しくもない信仰の分化であった。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
黄金丸は鷲郎と
面
(
おもて
)
を見合せ、「
脱
(
ぬかり
)
給ふな」「脱りはせじ」ト、互に励ましつ励まされつ。やがて両犬進み入りて、今しも
照射
(
ともし
)
ともろともに、
岩角
(
いわかど
)
を枕として
睡
(
ねぶ
)
りゐる、金眸が
脾腹
(
ひばら
)
を
丁
(
ちょう
)
と
蹴
(
け
)
れば。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
▼ もっと見る
彼はこれのみ開封せずして、やがて他の
読壳
(
よみがら
)
と一つに投入れし鞄を
磤
(
はた
)
と閉づるや、枕に引寄せて
仰臥
(
あふぎふ
)
すと見れば、はや目を
塞
(
ふさ
)
ぎて
睡
(
ねむり
)
を促さんと為るなりき。されども、彼は
能
(
よ
)
く
睡
(
ねぶ
)
るを得べきか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
思ふことは多し、我れは世を終るまで君のもとへ文の便りをたたざるべければ、君よりも十通に一度の返事を与へ給へ、
睡
(
ねぶ
)
りがたき秋の夜は胸に
抱
(
いだ
)
いてまぼろしの面影をも見んと
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
武男を怒り、浪子を怒り、かの時を思い
出
(
い
)
でて怒り、将来を
想
(
おも
)
うて怒り、悲しきに怒り、さびしきに怒り、
詮方
(
せんかた
)
なきにまた怒り、怒り怒りて怒りの
疲労
(
つかれ
)
にようやく
夜
(
よ
)
も
睡
(
ねぶ
)
るを得にき。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
とかうして車に乘れば醉と
勞
(
つかれ
)
にウト/\と
睡
(
ねぶ
)
りかけしがガタリと車は止りて旦那
此
(
こゝ
)
が小野の瀧でござりますと云ふ心得たりと
下
(
お
)
り立しが
泥濘
(
ぬかりみち
)
に下駄は
立
(
たゝ
)
ずバタリと轉べば後より下りし梅花道人またバタリ泥に手を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
我
(
わ
)
が
良人
(
をつと
)
は
今宵
(
こよひ
)
も
歸
(
かへ
)
りのおそくおはしますよ、
我
(
わ
)
が
子
(
こ
)
は
早
(
はや
)
く
睡
(
ねぶ
)
りしに
歸
(
かへ
)
らせ
給
(
たま
)
はゞ
興
(
きよう
)
なくや
思
(
おぼ
)
さん、
大路
(
おほぢ
)
の
霜
(
しも
)
に
月
(
つき
)
氷
(
こほ
)
りて
踏
(
ふ
)
む
足
(
あし
)
いかに
冷
(
つめ
)
たからん、
炬燵
(
こたつ
)
の
火
(
ひ
)
もいとよし、
酒
(
さけ
)
もあたゝめんばかりなるを
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
はじめしが酒は一時間過てもまだ來ず茶に醉ふてかフラ/\と露伴子は
睡
(
ねぶ
)
り梅花道人は
欠伸
(
あくび
)
するに我は見兼ね太華山人と共に
旅人宿
(
はたごや
)
へ催促と出かけしに
直
(
ぢき
)
に門前にて只今持ち參るの所なりといふ寺も早や興盡きて
寒
(
さぶき
)
を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
“睡”の解説
「睡」(ねむり)は、日本のバンド陰陽座の6枚目のシングルである。2004年1月7日発売。発売元はキングレコード。
(出典:Wikipedia)
睡
常用漢字
中学
部首:⽬
13画
“睡”を含む語句
仮睡
睡眠
熟睡
坐睡
微睡
一睡
甘睡
居睡
昏睡
午睡
睡蓮
半睡
睡気
睡魔
昏睡状態
睡眠剤
睡鴎
假睡
空睡
酔睡
...