看病かんびやう)” の例文
うけんや其中は母の看病かんびやうくすり何呉なにくれさだめて不自由ふじいうならんと此事のみ心にかゝ牢舍らうしやしたる我心を少しは汲譯くみわけはや現在ありのまゝに申上て此苦このくるしみをたすけられよと申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたしとしては、出来できるだけのことはしました。——まをしてはおはづかしいやうですが、実際じつさい一月ひとつきばかりは、押通おつとほませんくらゐ看病かんびやうはしましたが。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
娘に看病かんびやうして貰ひます、昨夜ゆうべよひからひどく氣持が惡くなつて、夜の明けるまで、娘を側から離しませんでした
ちゝ一昨年をとゝしうせたるときも、はゝ去年きよねんうせたるときも、こゝろからの介抱かいはうよるおびたまはず、るとてはで、がへるとては抱起だきおこしつ、三月みつきにあまる看病かんびやう人手ひとでにかけじと思召おぼしめしのうれしさ
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
卯平うへいはおつぎが看病かんびやうとき大抵たいてい
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
馬喰町旅籠屋清兵衞方はたごやせいべゑかたつかはされ吉三郎が母を隨分ずゐぶんいたはり申すべし一兩日中には吉三郎を無事に返しつかはさん夫迄それまで能々よく/\看病かんびやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そばいて看病かんびやうするにも、あそはない百姓ひやくしやういそがしさ。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御助け下されはゝ看病かんびやういたさせ度候とおくしたる形容けしきもなく申立れば是を聞れ其方が申ところ不分明ふぶんみやうなり伊勢屋方にて五百りやうぬすみ又金屋へも入りて種々しゆ/\ぬすみ女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)