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産
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うむ
ふりがな文庫
“
産
(
うむ
)” の例文
今この
婦人
(
おんな
)
に
邪慳
(
じゃけん
)
にされては木から落ちた猿同然じゃと、おっかなびっくりで、おずおず控えていたが、いや案ずるより
産
(
うむ
)
が安い。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
沢山の色が自由になると云う事が
好
(
い
)
い事で又悪い事だなどと云う事もあった。悲劇を
産
(
うむ
)
とも云った。
千世子(二)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
さて此
一掘
(
ひとほり
)
に
産
(
うみ
)
をはれば又それに
並
(
ならべ
)
て
掘
(
ほ
)
りては
産
(
うみ
)
、うみてはほり、
幾条
(
いくすぢ
)
もならべほりて
終
(
つひ
)
には八九尺四方の
沙中
(
すなのなか
)
へ
行義
(
ぎやうぎ
)
よく
腹
(
はら
)
の
子
(
こ
)
をのこらず
産
(
うみ
)
をはる。
或
(
あるひ
)
は所を
替
(
かえ
)
ても
産
(
うむ
)
とぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
御連
(
おつれ
)
申ただけもつけの幸ひ
案
(
あん
)
じるより
産
(
うむ
)
が安いとは此事なるべしと
道々
(
みち/\
)
話
(
はな
)
し
乍
(
ながら
)
馬喰町
(
ばくろちやう
)
へぞ
歸
(
かへ
)
りける是より長兵衞長八は
相談
(
さうだん
)
して大橋文右衞門の一件を
證人
(
しようにん
)
になりて訴へ出んと願書を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すると案じるより
産
(
うむ
)
が安いで、長い間こうやって一所に居るが、お前様の
断念
(
あきらめ
)
の可いには
魂消
(
たまげ
)
たね。
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
子を
産
(
うみ
)
つける所はかれが心にありて
一定
(
いちぢやう
)
ならずといへども、
千曲
(
ちくま
)
と
魚野
(
うをの
)
の
両
(
りやう
)
河の
合
(
がつ
)
する川口といふより
沙
(
すな
)
に小石のまじるゆゑ、これよりをおのれが
産
(
うむ
)
所とし、
流
(
なが
)
れの
絶急
(
はげし
)
からぬ清き
流水
(
りうすゐ
)
の所に
産
(
うむ
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
思ひ付たれば或夜おかねと忍び
寢
(
ね
)
の物語りに我等如何なる
縁
(
えん
)
有
(
あ
)
りてか其の方と
斯
(
かく
)
深き中なりと腹に子まで妊せし上は
末長
(
すゑなが
)
く夫婦に成べき
所存
(
しよぞん
)
なり然ながら今は互に
奉公
(
ほうこう
)
の
身
(
み
)
故
(
ゆゑ
)
自由
(
じいう
)
には成難し然れども追々月も
重
(
かさな
)
りては
奉公
(
ほうこう
)
も成まじ因て一先宿へ下り
墮
(
おろ
)
すとも
産
(
うむ
)
ともして又々奉公に出られよ尤も宿へ下るに只は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
恁
(
か
)
く
嬌瞋
(
きやうしん
)
を
発
(
はつ
)
しては
屹度
(
きつと
)
可
(
い
)
いことはあるまい、
今
(
いま
)
此
(
こ
)
の
婦人
(
をんな
)
に
邪慳
(
じやけん
)
にされては
木
(
き
)
から
落
(
お
)
ちた
猿
(
さる
)
同然
(
どうぜん
)
ぢやと、おつかなびつくりで、おづ/\
控
(
ひか
)
へて
居
(
ゐ
)
たが、いや
案
(
あん
)
ずるより
産
(
うむ
)
が
安
(
やす
)
い。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
産
常用漢字
小4
部首:⽣
11画
“産”を含む語句
財産
土産
御土産
産婆
流産
産土神
資産
産霊
産所
産業
生産
産出
出産
子産
産子
産土神様
土産物
手土産
産褥
産毛
...