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清々
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すが/\
ふりがな文庫
“
清々
(
すが/\
)” の例文
「しばらくの間、少しは
清々
(
すが/\
)
しいところへいらつしやい。」と彼は云つた。「あの家はまるで牢獄だ。そんな感じがしませんか?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
昨日からのかなりの疲れのなかにも、
清々
(
すが/\
)
しく樂しかつた氣分が、たちまち
汚
(
よご
)
れて行き、元氣まで失はれて行くやうな氣がした。
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
しよう。わしが
生命
(
いのち
)
よりもいとしく思ふその
清々
(
すが/\
)
しい
微笑
(
ほゝゑみ
)
を消さずに、お前の唇のうへを通るものなら、それこそ、どんな話でも聴かう……
職業(教訓劇)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
さる程にわれ、今朝の
昧爽
(
まだき
)
より心地何となく
清々
(
すが/\
)
しきを覚えつ。
小暗
(
をぐら
)
きまゝに何心なく方丈の窓を押し開き見るに、思はず
呀
(
あつ
)
と声を立てぬ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
其が
何
(
なん
)
と此世の悪心も何もかも忘れ果てゝ
清々
(
すが/\
)
しい心になりながら、唯そればかり一念となつて、残つて居ると申します。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
さて、
温泉宿
(
ゆのやど
)
に
帰
(
かへ
)
つたが、
人々
(
ひと/″\
)
は、
雪枝
(
ゆきえ
)
の
顔
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
の
清々
(
すが/\
)
しいのを
視
(
なが
)
めて、はじめて
渡
(
わた
)
した
一通
(
いつつう
)
の
書信
(
しよしん
)
がある。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
立ち出づ
宿
(
しゆく
)
の朝景色
何處
(
いづこ
)
も勇ましく甲斐々々しく
清々
(
すが/\
)
しきものなるが分きて
此宿
(
このしゆく
)
は馬で心よく搖られ行く爲か面白し
宿
(
しゆく
)
を離るれば諏訪の湖水朝霧立こめて空も雨を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
夜が
清々
(
すが/\
)
と明放れた頃には、智惠子はもう一人で便所にも通へぬ程に衰弱した。便所は
戸外
(
そと
)
にある。お利代が醫者に驅附けた後、智惠子は
怺
(
こら
)
へかねて一人で行つた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
陽は西に傾きかけて、雨後の
清々
(
すが/\
)
しい川風が、
衣袂
(
いべい
)
を吹いて妙に總毛立たせます。
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雲や大洋の動くやうに
悠々
(
いう/\
)
と動いてゐる。その癖細かいところはちやんと
見逃
(
みの
)
がしてゐません。一番上の葉が一寸ねぢれて、ひら/\舞つてゐるでせう。あれがいかにも繊細です。
清々
(
すが/\
)
しい。
南京六月祭
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
畳も新しくて
清々
(
すが/\
)
しいのである。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
歐羅巴から吹く爽やかな風は猶も
清々
(
すが/\
)
しく洗はれた木の葉の間に囁いて、大西洋は豪壯に轟いてゐます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
清々
(
すが/\
)
しいの、
何
(
なん
)
のつて、
室内
(
しつない
)
には
塵
(
ちり
)
一
(
ひと
)
ツもない、あつても
其
(
それ
)
が
矢張
(
やつぱ
)
り
透通
(
すきとほ
)
つて
了
(
しま
)
ふんですもの。
壁
(
かべ
)
は
一面
(
いちめん
)
に
玉
(
たま
)
の、
大姿見
(
おほすがたみ
)
を
掛
(
か
)
けたやうでした、
色
(
いろ
)
は
白
(
しろ
)
いんですがね。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それと同時に、
清々
(
すが/\
)
しい紫の束が、プラツトフオームの小砂利の上に崩れ落ちた。
桔梗の別れ
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
障子の外の
清々
(
すが/\
)
しい青葉を眺め乍ら、八五郎は不器用な指などを折ります。
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
清々
(
すが/\
)
しいのは、かけ
湯
(
ゆ
)
の
樋
(
ひ
)
の
口
(
くち
)
をちら/\と、こぼれ
出
(
で
)
て、
山
(
やま
)
の
香
(
か
)
の
芬
(
ぷん
)
と
薫
(
かを
)
る、
檜
(
ひのき
)
、
槇
(
まき
)
など
新緑
(
しんりよく
)
の
木
(
き
)
の
芽
(
め
)
である。
松葉
(
まつば
)
もすら/\と
交
(
まじ
)
つて、
浴槽
(
よくさう
)
に
浮
(
う
)
いて、
潛
(
くゞ
)
つて、
湯
(
ゆ
)
の
搖
(
ゆ
)
るゝがまゝに
舞
(
ま
)
ふ。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
歸り路、朝の
清々
(
すが/\
)
しい風に吹かれ乍ら、平次は訊きました。
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
急に頭のてつぺんが
清々
(
すが/\
)
したよ。
ここに弟あり
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
々
3画
“清々”で始まる語句
清々淙々