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ひょうほん
ふりがな文庫
“
標本
(
ひょうほん
)” の例文
「おれは内地の
農林
(
のうりん
)
学校の
助手
(
じょしゅ
)
だよ、だから
標本
(
ひょうほん
)
を
集
(
あつ
)
めに来たんだい。」私はだんだん雲の
消
(
き
)
えて青ぞらの出て来る空を見ながら
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「これは……?」乙吉の受取ったのは、よく
鉱物
(
こうぶつ
)
の
標本
(
ひょうほん
)
を入れるのに使う平べったい
円形
(
えんけい
)
のボール
函
(
ばこ
)
で、上が
硝子
(
ガラス
)
になっていた。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
って、すぐ
水
(
みず
)
に
入
(
い
)
れてみよう、そして、
生
(
い
)
きたら
飼
(
か
)
っておこう、もし
生
(
い
)
き
返
(
かえ
)
らなかったら、そうだ、
標本
(
ひょうほん
)
にしようか?
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これは温泉から
沈澱
(
ちんでん
)
したのです。
石英
(
せきえい
)
です。岩のさけ目を白いものが
埋
(
う
)
めているでしょう。いい
標本
(
ひょうほん
)
です。〕みんなが
囲
(
かこ
)
む。水の中だ。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
町には、貝がらだの、
珊瑚
(
さんご
)
だの、
極楽鳥
(
ごくらくちょう
)
の
標本
(
ひょうほん
)
だの、大きな
剥製
(
はくせい
)
のトカゲだの、きれいにみがいてあるべっこうガメの
甲羅
(
こうら
)
などを売っていて、みんなほしくなった。
恐竜艇の冒険
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
大
(
おお
)
きい、きれいなちょうだな。
小鳥
(
ことり
)
ぐらいあるかしらん。
弟
(
おとうと
)
が
見
(
み
)
つけたら、きっとつかまえてしまうだろう、
今年
(
ことし
)
の
夏
(
なつ
)
は、すばらしい
昆虫
(
こんちゅう
)
の
標本
(
ひょうほん
)
をつくるのだといっていたから。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これが
今日
(
きょう
)
のおしまいだろう、と
云
(
い
)
いながら
斉田
(
さいた
)
は青じろい
薄明
(
はくめい
)
の
流
(
なが
)
れはじめた県道に立って
崖
(
がけ
)
に
露出
(
ろしゅつ
)
した
石英斑岩
(
せきえいはんがん
)
から一かけの
標本
(
ひょうほん
)
をとって新聞紙に包んだ。
泉ある家
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「ふむ。では
契約
(
けいやく
)
した。学生が待っているから、
早速
(
さっそく
)
標本
(
ひょうほん
)
になってもらおう。こっちへ来なさい」
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「なにをいってんだい。
僕
(
ぼく
)
いろいろな
虫
(
むし
)
を
採集
(
さいしゅう
)
して
標本
(
ひょうほん
)
を
造
(
つく
)
るんじゃないか。」
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
つめたがいにやられたのだな朝からこんないい
標本
(
ひょうほん
)
がとれるならひるすぎは
十字狐
(
じゅうじぎつね
)
だってとれるにちがいないと私は思いながらそれを
拾
(
ひろ
)
って
雑嚢
(
ざつのう
)
に入れたのでした。
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「それは……それは、私が研究してこしらえた、ある大切な
標本
(
ひょうほん
)
なのです」
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
地理学者や
探険家
(
たんけんか
)
ならばちょっと
標本
(
ひょうほん
)
に
持
(
も
)
って行けそうなものではありましたがまだ
全
(
まった
)
くあたらしく黄いろと赤のペンキさえ
塗
(
ぬ
)
られていかにも
異様
(
いよう
)
に思われ、その前には
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「君は、この魚を
標本
(
ひょうほん
)
にもってかえりたいだろう」
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私は「あした
石膏
(
せっこう
)
を
用意
(
ようい
)
して来よう」とも
云
(
い
)
いました。けれどもそれよりいちばんいいことはやっぱりその足あとを切り
取
(
と
)
って、そのまま学校へ持って行って
標本
(
ひょうほん
)
にすることでした。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
けれども
壺穴
(
つぼあな
)
の
標本
(
ひょうほん
)
を見せるつもりだったが思ったくらいはっきりはしていないな。多少
失望
(
しつぼう
)
だ。岩は何という円くなめらかに
削
(
けず
)
られたもんだろう。
水苔
(
みずごけ
)
も
生
(
は
)
えている。
滑
(
すべ
)
るだろうか。滑らない。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それから川岸を下って
朝日橋
(
あさひばし
)
を
渡
(
わた
)
って
砂利
(
じゃり
)
になった広い
河原
(
かわら
)
へ出てみんなで
鉄鎚
(
かなづち
)
でいろいろな岩石の
標本
(
ひょうほん
)
を
集
(
あつ
)
めた。河原からはもうかげろうがゆらゆら立って
向
(
むこ
)
うの水などは何だか風のように見えた。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ああいい、これはいい
標本
(
ひょうほん
)
だ。こいつなら
持
(
も
)
ってこいだ。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
標本
(
ひょうほん
)
じゃありません。みんなたべるじゃありませんか」
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
鷺
(
さぎ
)
を
押
(
お
)
し
葉
(
ば
)
にするんですか。
標本
(
ひょうほん
)
ですか」
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
標本
(
ひょうほん
)
にするんですか」
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“標本”の意味
《名詞》
標 本(ひょうほん)
適当な処理を施し保存された動植物・鉱物などの実物。
見本。代表的なもの。
(統計学)統計で、全体の中から一部を抜き出した個個の資料。
(出典:Wiktionary)
標
常用漢字
小4
部首:⽊
15画
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
“標本”で始まる語句
標本室
標本壜
標本棚
標本類
標本勤務
標本番号