“斉田”の読み方と例文
読み方割合
さいた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが今日(きょう)のおしまいだろう、と云(い)いながら斉田(さいた)は青じろい薄明(はくめい)の流(なが)れはじめた県道に立って崖(がけ)に露出(ろしゅつ)した石英斑岩(せきえいはんがん)から一かけの標本(ひょうほん)をとって新聞紙に包んだ。
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
斉田(さいた)は岩石の標本番号(ひょうほんばんごう)をあらためて包(つつ)み直したりレッテルを張(は)ったりした。そしてすっかり夜になった。
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
泉はまるで一つの灌漑(かんがい)の水路(すいろ)のように勢(いきおい)よく岩の間から噴(ふ)き出ていた。斉田(さいた)はつくづくかがんでその暗(くら)くなった裂(さ)け目を見て云(い)った。(断層泉(だんそうせん)だな。)(そうか。)
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)