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斗
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はか
ふりがな文庫
“
斗
(
はか
)” の例文
この上は父の
斗
(
はか
)
らひに任せて、我はいづれにもあれ、外へは
嫁付
(
とつ
)
かず、一生独身にてくらし身を清らにさへ持ちたらましかばとそれのみ心に念じ居たり。
心の鬼
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
草むらを見もてゆけば、
斗
(
はか
)
らず黒く醜き頭と光る眼とを認め得て、こゝにも臥したるよと驚くこと間々あり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
なお未決ながら公判開廷の期の近づきしままに、護送の便宜上
客分
(
きゃくぶん
)
としてかくは取り
斗
(
はか
)
らわれしなりけり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
数年前、米屋が
桝
(
ます
)
を使用していた時代には彼は
錚々
(
そうそう
)
たる職人として桝取業をしていた。彼の腕にかかれば、必要に応じて、一斗の米が一斗五升にも八升にも
斗
(
はか
)
りかえられた。
白い壁
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
我
(
おい
)
らは
入
(
い
)
らぬと
言
(
い
)
つたけれど
抱
(
だ
)
いて
行
(
ゆ
)
つて
買
(
か
)
つて
呉
(
く
)
れた、
喰
(
た
)
べては
惡
(
わ
)
るいかへと
流石
(
さすが
)
に
母
(
はゝ
)
の
心
(
こゝろ
)
を
斗
(
はか
)
りかね、
顏
(
かほ
)
をのぞいて
猶豫
(
ゆうよ
)
するに、あゝ
年
(
とし
)
がゆかぬとて
何
(
なん
)
たら
譯
(
わけ
)
の
分
(
わか
)
らぬ
子
(
こ
)
ぞ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「どうも、恐ろしい世の中になって来ました。
掟年貢
(
おきてねんぐ
)
の
斗
(
はか
)
り立てを勘弁してもらいましょう、そんなことを言って、わたしどもへ出入りの百姓が三人もそろって談判に見えましたよ。」
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
我
(
おい
)
らは入らぬと言つたけれど抱いて
行
(
ゆ
)
つて買つてくれた、喰べては悪るいかへとさすがに母の心を
斗
(
はか
)
りかね、顔をのぞいて
猶予
(
ゆうよ
)
するに、ああ年がゆかぬとて何たら訳の分らぬ子ぞ
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
喰べては惡いかへと流石に母の心を
斗
(
はか
)
りかね、顏をのぞいて猶豫するに、あゝ年がゆかぬとて何たら譯の分らぬ子ぞ、あの姉さんは鬼ではないか、父さんを
怠惰者
(
なまけもの
)
にした鬼ではないか
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
運よくば
万
(
まん
)
の身代十万に延して山梨県の多額納税と銘うたんも
斗
(
はか
)
りがたけれど、
契
(
ちぎ
)
りし
詞
(
ことば
)
はあとの
湊
(
みなと
)
に残して、舟は流れに
随
(
した
)
がひ人は世に引かれて、遠ざかりゆく事千里、二千里、一万里
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
運
(
うん
)
よくは
萬
(
まん
)
の
身代
(
しんだい
)
十
萬
(
まん
)
に
延
(
のば
)
して
山梨縣
(
やまなしけん
)
の
多額納税
(
たがくのうぜい
)
と
銘
(
めい
)
うたんも
斗
(
はか
)
りがたけれど、
契
(
ちぎ
)
りし
詞
(
ことば
)
はあとの
湊
(
みなと
)
に
殘
(
のこ
)
して、
舟
(
ふね
)
は
流
(
なが
)
れに
隨
(
した
)
がひ
人
(
ひと
)
は
世
(
よ
)
に
引
(
ひ
)
かれて、
遠
(
とほ
)
ざかりゆく
事
(
こと
)
千
里
(
り
)
、二千
里
(
り
)
、一萬
里
(
り
)
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“斗”の解説
斗(と)とは、尺貫法における体積(容積)の単位。
10升が1斗、10斗が1石となる。日本では、明治時代に1升=約1.8039リットルと定められたので、1斗=約18.039リットルとなる。
(出典:Wikipedia)
斗
常用漢字
中学
部首:⽃
4画
“斗”を含む語句
漏斗
筋斗
翻筋斗
漏斗形
飜筋斗
斗筲
五斗
抽斗
熨斗
四斗樽
先斗町
熨斗目麻裃
墨斗
斗出
飜斗
斗賀野
斗満
斗南
意富斗能地
火斗
...