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斗樽
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とだる
ふりがな文庫
“
斗樽
(
とだる
)” の例文
四
斗樽
(
とだる
)
には
濁
(
にご
)
つたやうな
甘酒
(
あまざけ
)
がだぶ/\と
動
(
うご
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
神官
(
しんくわん
)
の
白
(
しろ
)
い
指貫
(
さしぬき
)
の
袴
(
はかま
)
には
泥
(
どろ
)
の
跳
(
は
)
ねた
趾
(
あと
)
も
見
(
み
)
えて
隨分
(
ずゐぶん
)
汚
(
よご
)
れて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかるにここに大いに考うべき一条は各自が果たして各自の容積いっぱいに水を含めるや
否
(
いな
)
やの問題である。四
斗樽
(
とだる
)
大
(
だい
)
を
備
(
そな
)
えても
空
(
から
)
なれば四
升樽
(
しょうだる
)
にも劣る。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
中
(
なか
)
には、
顔
(
かお
)
さえ
洗
(
あら
)
やもう
用
(
よう
)
はねえと、
流
(
なが
)
しのまん
中
(
なか
)
に
頑張
(
がんば
)
って、四
斗樽
(
とだる
)
のような
体
(
からだ
)
を、あっちへ
曲
(
ま
)
げ、こっちへ
伸
(
のば
)
して、
隣近所
(
となりきんじょ
)
へ
泡
(
あわ
)
を
飛
(
と
)
ばす
暇
(
ひま
)
な
隠居
(
いんきょ
)
や、
膏薬
(
こうやく
)
だらけの
背中
(
せなか
)
を
見
(
み
)
せて、
弘法灸
(
こうぼうきゅう
)
の
効能
(
こうのう
)
を
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
簡單
(
かんたん
)
乍
(
なが
)
ら一
日
(
にち
)
の
式
(
しき
)
が
畢
(
をは
)
つた
時
(
とき
)
四
斗樽
(
とだる
)
の
甘酒
(
あまざけ
)
が
柄杓
(
ひしやく
)
で
汲出
(
くみだ
)
して
周圍
(
しうゐ
)
に
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る
人々
(
ひと/″\
)
に
與
(
あた
)
へられた。
主
(
しゆ
)
として
子供等
(
こどもら
)
が
先
(
さき
)
を
爭
(
あらそ
)
うて
其
(
その
)
大
(
おほ
)
きな
茶碗
(
ちやわん
)
を
換
(
か
)
へた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
總代等
(
そうだいら
)
はそれでも
羽織袴
(
はおりはかま
)
の
姿
(
すがた
)
であるが
一人
(
ひとり
)
でも
滿足
(
まんぞく
)
に
袴
(
はかま
)
の
紐
(
ひも
)
を
結
(
むす
)
んだのはない。
更
(
さら
)
に
其
(
そ
)
の
後
(
あと
)
から
鏡
(
かゞみ
)
を
拔
(
ぬ
)
いた四
斗樽
(
とだる
)
を
馬
(
うま
)
の
荷繩
(
になは
)
に
括
(
くゝ
)
つて
太
(
ふと
)
い
棒
(
ぼう
)
で
擔
(
かつ
)
いで
跟
(
つ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
斗
常用漢字
中学
部首:⽃
4画
樽
漢検準1級
部首:⽊
16画
“斗”で始まる語句
斗
斗棒
斗満
斗出
斗筲
斗酒
斗々屋
斗牛
斗南
斗滿川