“斗牛”の読み方と例文
読み方割合
とぎゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右隣りの席へ就いたうすらひげのある男は、来る早々促し/\あおりかけて、斗牛とぎゅうを貫くという勢い、その上膳の物を退治ることもすこぶる神速だ。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
しかし士気は斗牛とぎゅうを呑む! 薩摩隼人さつまはやとの精鋭じゃ! 嘘と思わばかかってござれ! 真ん中を襲わば左右の翼、瞬間に畳んで引っ包む! 島津の兵法羚釵懸れいさがかり
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
渡し場からむしろを借り、それを河原の真中に敷いて、一瓢いっぴょうを中央に据え、荷物を左右に並べて、東山とうざんのほとりより登り、斗牛とぎゅうかん徘徊はいかいしようとする月に向って道庵は杯をあげ
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)