支拂しはら)” の例文
新字:支払
さうかといつて肥料ひれうなしには到底たうていぱんさだめられてある小作料こさくれう支拂しはらだけ收穫しうくわくられないので慘憺さんたんたる工夫くふう彼等かれらこゝろ往來わうらいする。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それならば財政ざいせい整理緊縮せいりきんしゆくをし、國民こくみん消費節約せうひせつやくをして海外かいぐわいからものへらし、海外かいぐわい支拂しはら資金しきん必要ひつえうへらしてもつてこの難局なんきよくすくふよりほかみちはないのである
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
始終しじふ支拂しはらひにらずちな月末つきずゑまでにもう十とないあき夕方ゆふがただつた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
ピータ よいわ、いまい、身體中からだぢゅう鳴響なりひびくやうに支拂しはらうてくれうぞ。
其金そのかね内地ないち金貨きんくわもつ支拂しはらつたのではない、したがつ内地ないち通貨つうくわらぬのであるが、しかしながら金解禁きんかいきんが一ぐわつ十一にち出來できのちには、以前いぜんとはまつたちがつた現象げんしやうるのは
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
甲樂人 なに支拂しはらはッしゃります?
外國ぐわいこくからうたもの支拂しはらひは、從來じうらい日本にほん外國ぐわいこくつてつたかねおよび海外かいぐわいから借入かりいれたかね支拂しはらつてたのである。大正たいしやうねんから以後いご箇年かねんかんに四十二億圓おくゑんのぼつたくらゐ巨額きよがく輸入超過ゆにふてうくわをしたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)